第七幕その二
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「あの人のお野菜は最高ね」
「そうだね、ベッツイも知ってるね」
「マンチキンの国で冒険することも多いから」
ベッツイも冒険好きなのです、このことはドロシーと一緒で何かあれば冒険に出て楽しんでいるのです。その都度。
「ご馳走になったことがあるわ」
「どのお野菜も最高だね」
「ええ、人参も玉葱もジャガイモも」
ベッツイはお顔を明るくさせて言います。
「セロリもトマトもね」
「そうだね、苺も西瓜もね」
「凄く美味しいわ」
「パイナップルもね」
「どのお野菜もね」
「苺や西瓜はお野菜よ」
ビリーナは歩きつつです、左の羽根を挙げて言いました。
「木に実らないから」
「そうなんだよね」
神宝もビリーナに応えます。
「実はね」
「果物って思う人もいるけれど」
「そこは違うね」
「神宝もわかってるのね」
「最初そう言われた時は驚いたけれど」
それでもと返す神宝でした。
「今は納得しているよ」
「畑で出来るからね」
「お野菜は畑で作るもの」
「そして果物は果樹園よ」
「甘くてもね」
「そうなのよ、私も最初は苺や西瓜は果物って思っていたわ」
ベッツイも言います。
「けれど実はね」
「お野菜なんですよね」
「そうなの、ただね」
「ただ?」
「パイナップルはともかくとして」
少しくすりと笑って言ったベッツイでした。
「苺や西瓜はカレーには入れないわね」
「合わないですよね、カレーには」
「ええ、まずね」
「カレーは色々入れられるけれどね」
船長さんも言います。
「それでも限度があるね」
「そうですよね」
「入れられるお野菜とそうでないお野菜があるよ」
「どうしても」
「そう、それはあるよ」
船長さんも神宝にお話します。
「それは仕方ないよ」
「西瓜とカレーはやっぱり」
「合わないね」
「苺も確かに」
「微妙だね」
「違いますね」
神宝は自分から言いました。
「やっぱり」
「パイナップルはいいけれどね」
「そうですね、パイナップルは」
「人参と玉葱、ジャガイモに」
ベッツイはカレーに合うお野菜を挙げていきました。
「ピーマンやセロリも入れることがあるわね」
「日本の大阪で食べたカレーはマッシュルームが入っているのとかもありましたよ」
「そうそう、茸も入れられるわね」
「あとブロッコリーとかアスパラガスも」
「そうしたのもいいわね」
「ナターシャは蕪も入れてましたよ」
「あっ、それもあるわよ」
ベッツイは神宝にそれもありと返しました。
「確かにね」
「やっぱりそうですか」
「そう、カレーはそうしたものは入れられるの」
蕪にしてもというのです。
「西瓜とは苺は無理でも」
「色々と入れられますね」
「そうなの、それに
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