5部分:第五章
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なのよ」
ふう、と溜息をついてから正面を見たまま言うのだった。
「小さい娘が好きって。変わってるっていうか」
「悪い?」
普段の菊次郎に幾分かだけ戻った言葉になっていた。
「好みなんだしさ。それは」
「いいわ。それでもね」
それを受けたうえでまた言う咲菜だった。
「それでも?」
「さっきも言ったけれど小さいだの頭を叩くだの。そういったことはなしよ」
「わかったよ。それじゃあ」
「それでいいわ。それでも何かねえ」
咲菜はあらためて思うのだった。相変わらず前を見たまま。
「お決まりみたいな意外みたいな。終わってみると変な結末ね」
実は結末ではなくはじまりなのだが今の彼女はそう思うのだった。前に輝いている夕日が静かに二人を照らし淡い光で祝福していた。
チビで悪いか! 完
2008・2・16
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