氷の神の実力
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ら重心を下げ、勢いをつけて突撃する。
「水竜の・・・剱角!!」
全身全霊をかけた頭突き。当たりさえすれば致命傷は免れない。この気温のせいで水が若干凍っていることもあり、威力はいつもよりも上がっている。
(自分の魔法で相手の魔法の威力を上げてたら世話がないぜ)
スピードもいつもより乗っている。これならレオンを捉えられる。俺がそう思っていると、
「危ね」
あっさりとレオンに回避されてしまう。
「この・・・」
脇を通りすぎてしまった俺はすぐさま着地し、切り返して突進しようとする。
ツルッ
「がっ!!」
しかし、切り返しに失敗して滑ってしまう。しかもそこは、さっきレオンが足場をならしていたところだった。
「引っ掛かったな!!」
「!!」
そう言い俺の目の前に現れるレオン。もしかして、さっきのは足場をならして滑らないようにしたのではなく、逆に滑るように磨いてたのか!?そう言うのは普通押されてる方の人間がする作戦だろ!?どんだけ貪欲なんだよ!!
「って!!そんなこと言ってる場合じゃねぇ!!」
心の中で突っ込んでいた自分に怒鳴りながら急いで避けようとする。
レオンは足を後方に引き、純粋に振り上げる。タイミング的にはギリギリ。かするぐらいならまだいいか!?
「ぐっ!!」
避けているはずなのに・・・レオンの振り上げた足は顎を見事に捉える。そのせいで脳が揺れ、フラフラになり倒れそうになる。
「どりゃ!!」
「いっ!!」
前のめりになった俺を見たレオンは、その反動を生かすために頭突きを繰り出してくる。痙攣を起こして動けなくなっていた俺。だけど、レオンの頭突きで相殺されたらしく、目の前はグラグラしているけど、何とか動くことはできる。
「喰らえ!!」
「おっと」
右フックで流れを変えようとしたけど、それはレオンの鼻先を掠めただけでクリーンヒット出来ない。
「このこのこのこのこの!!」
もう魔法とか関係ない。とにかく一撃入れて流れを変えたい。ただその一心でパンチやキックをガムシャラに繰り出していく。だがそのほとんどは彼を捉えることが出来ず、皮1枚を掠めていくのがやっとの状態。
(おかしい・・・絶対何かおかしい)
拭えない違和感。それでも今は攻めるしかない。運良くレオンはこっちが攻撃している間はそれを交わすことしか出来ていないように見える。カウンターや技を見切って至近距離攻撃をしてくるのも1つの手なのに、レオンはそれをしない。いや、出来ないのかな?
「早い早い!!頑張りすぎ頑張りすぎ!!」
あまりの猛攻に慌てている様子のレオン。彼は力がある分細かく相手のHPを削っていくものがない。こっちが攻めていれば何とかできる!!
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