暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
氷の神の実力
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れてしまう。手から水を出して血が出ている場所を止血する。もちろんその間もレオンから警戒を解くことはない。数秒ほど水を当てていると、血は収まったみたいだ。

「すごいなぁ。見た目によらずシリルはタフだ」
「見た目は余計だよ!!」

こういうのもなんだけど、俺とレオンは対して身長は変わらない。レオンは若干シェリアより小さいし、俺はウェンディよりわずかに大きいから彼女たちの差よりも小さいはず。容姿についてもレオンはそこまで大人びているわけではない。
目が憂いを帯びている感じはするものの、全体像を見ると俺と大して変わらないんじゃないかな?ショタだよショタ。お前が見た目をバカにしたらいけない。

「いやいや、シリルはどっちかといえばロリじゃないかな?」
「ぶん殴るぞ!!」

レオンの挑発に乗って右ストレートを放ってみる。だけどこれは楽々交わされてしまい、右手首を捕まれてしまう。

「いたたたっ!!」

捕まれた瞬間、その場所に強烈な痛みが走る。体が冷えてしまっている上に、レオンの手が魔法を連発しているせいで冷たくなっており、そんなに強く捕まれている感じはしないのにかなり痛い。空いている方の手で彼の手をバンバン叩いていると、彼は払うように俺の腕を投げ、バランスを崩してしまい転倒しそうになってしまう。

「はぁっ!!」
「どわっ!!」

投げられた勢いで敵に背を向けてしまった俺。レオンはそれを見逃すことなくお尻に蹴りを入れてくる。ただでさえもバランスを崩していた上に、不意を付く形で押されたために倒される。おまけに地面が完全に凍ってしまっており、起き上がろうとした際に手がくっついてしまった。ただいつまでも四つん這いの状態だとやられてしまうため、多少無理矢理ではあるが引き剥がして立ち上がる。手のひらはヒリヒリするけど、皮が剥けたわけではないみたいだから一安心といったところだろうか。

「大丈夫?」
「おま・・・敵の心配するとか余裕すぎだろ」

まさかレオンに心配されるとは思っていなかったため、返事よりも先にその余裕にイラついてしまう。

「いや、皮剥けるのは痛いから」

前に似たような経験でもあったのか、そう言うレオン。俺は服についている雪を叩きつつ彼の方を見据える。

「大丈夫だよ。お前の攻撃に比べれば」
「そう?ならよかった」

どこか安心したような表情のレオンは滑らないように足場をしっかりと慣らしている。いくら氷の魔導士と言えども地面が凍っていれば転んでしまう可能性はある。だから足場を慣らしているんだろうな。

「ほらほら。攻めてきていいよ」

指をちょいちょいと動かし俺に攻めてくるように挑発するレオン。こ・・・この野郎・・・

「あんまり・・・ナメるなよ!!」

頭から水を纏う。そこか
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ