第31話 アグニス火山
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ルインとゼロはモニターを吟味するように見て、それぞれが向かう場所を決めた。
ゼロがアグニス火山、ルインは兵器再生工場だ。
「アグニス火山…ネオ・アルカディア軍が、アグニス火山にある基地に集結しつつあります。彼らの目的は現在のところ不明…。そして、兵器再生工場…ネオ・アルカディアの兵器再生工場を発見しました。壊れた兵器を修理し、再利用しているようなのですが…一から生産するより効率が良いらしく。ここ最近、兵器の生産量が二倍になっています。この工場を破壊し、ネオ・アルカディアの戦力を弱体化させたいのですが…。」
「ゼロさん、ルインさん…行けますか?」
「ああ」
「いつでも行けるよ」
二人が司令室の真ん中にあるトランスサーバーに乗り込んだ。
「ミッション発令…各員、転送準備にかかれ」
「転送準備完了…」
「「転送!!」」
ゼロとルインが転送の光に包まれ、それぞれがアグニス火山、兵器再生工場に転送された。
「二人共…気をつけて……」
シエルが二人の無事を祈りながら、帰りを待つ。
そして、サイバーエルフが生きる空間…サイバー空間にて、一つの再会が行われていた。
「ファントム…ようやく会えたね。」
エルピスにボディを破壊されたことで、エックスはサイバー空間に身を寄せることになり、サイバー空間に漂うファントムの気配を感じてずっと彼を探していたのだ。
そして今、ようやくファントムと再会出来たのだ。
「御身と…このような姿で相見えることになろうとは…」
ファントムもまさかエックスのボディが破壊され、このサイバー空間に身を寄せることになったという事実に、表情には出していないが、内心では穏やかにはいられなかった。
「うん。ゼロのこと…もう知っているね?」
サイバー空間には歴史の真実が流れており、それには人間に都合が悪いために改竄されてしまった戦争の真実も含めてだ。
ファントムが死んだのは約一年前なので、世界の歴史の真実を全て知って、それを整理するには充分な時間があり、ゼロのことも知った可能性が高い。
「御意。全てを知り申した。彼奴(きゃつ)のことも…あの方のことも…」
あの方とは…恐らくルインのことだろう。
自分にとって人間の母に相当する彼女のことも、このサイバー空間にて知ったのだろう。
「二人は今…人のために、レプリロイドのために戦っている。力を貸してあげてくれないか?」
「我が闇は…御身以外の光にお仕えすることはございませぬ。彼奴が人とレプリロイドを守護する真(まこと)の刃(やいば)足り得るのか…拙者に出来るのは…ただそれを見極めることのみ。拙者もまた…刃なれば…」
ファントムは四天王の中で最もエックスとコピーエックス
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ