五話 船出のとき
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つ『ソレ』で,‘‘水の影響”を‘‘ある程度”防ぐことができるのだ。
また『ソレ』は、水上型ネウロイに高い防御力をもたらしている…航空ウィッチの携行火器では撃ち抜くのが難しいくらいに。
長引く戦闘に焦ったのか、隊員の一人がMG34を撃ちながら突っ込んでいく。
「いい加減、砕け散れっ!」
「バカ、近づき過ぎだ!」
「アレは動きが遅いから大丈夫!!そもそも、至近距離から撃たないと弾が弾かれるじゃん!」
遅いといっても それは航空ウィッチに比べた場合であり、並の貨物船より速い。
緩急をつけた動きで 彼女の突撃は回避され…
「 うわああぁぁ───!!!」
「! くそっ!?」
強力な光線に撃ち落とされた。
「アンデルソン少尉は大丈夫か!?」
「生きていますっ、でもはやく病院へ連れていかないと!」
「・・・リンドストランド曹長は 、曹長を病院へ連れていけ。残りの者はこのまま戦う。」
「隊長!私たちも撤退しましょう!」新人のグラン軍曹が震えながら叫ぶ。
(…心が折れたか。)エルザはそう感じた。アンデルソンは冷静さを失いやすかったが 腕は良く、部隊のムードメーカーでもあったのだ。そんな彼女が撃墜されたことに新人たちは恐怖し、ベテランも動揺している。
「ダメだ、援軍がくるまで撤退はできない。」
「それまで持ち堪えろというんですか!無理ですよっ!?」
「じゃあアレを見逃すというのか!?仲間の仇は誰が取る!?」
そう言った彼女にも、どうすればあのネウロイを撃沈できるのか、わからなかった。
『あのひとがとってくれるです』
「…えっ?」
奴らの天敵は ただ一つ
「Fire!」 機械化‘‘水上”歩兵…海戦用ストライカーユニットを装備したウィッチである。
命中音と共に、とにかく堅いはずのネウロイのボディが抉れる。
「援軍ですかっ!?」
「一番近い部隊でもあと10分はかかるはずだが…いや、銃創を見ろ!」
その傷は再生するどころか、黒煙を上げながら溶けて広がっていく。
「あんな傷を与えられるのは海戦ウィッチだけだ!」
(それにしても、いったいどこから狙撃をしてるんだ?)エルザは次弾が命中するのを見ながらそう思った。
ーーーーーーー
「Fire! 」 ドゥッ と、ボーイズMK1対装甲ライフルから徹甲弾が放たれる。
・・・・・初弾は‘‘20”km先のネウロイの頭部に命中、コアには当たらなかったようだが対象の動きが鈍る。
調査と研究を重ねた結果、‘‘水の力”…通称‘‘マナ”には二つの性質があることが判明した。
一つは禊ぐ力…悪しき存在を浄化することができる。
あの
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