第1章〜ぼくらを繋ぐ副作用〜
09.太刀川隊とお茶
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「君みたいな野蛮人を選ぶなど、男も見る目がないな」
「貴様、菊地原を馬鹿にするなど許さん・・・
あっ」
如月はうっかり自ら話してしまった。
このときばかりは太刀川や出水は唯我に感謝した。
せっかく風間や国近が名前を明かさなかったのに、如月は自らバラして恥ずかしかったようだ。
チーズインハンバーグを慌てて口に詰め入れている。
「でも菊地原なら大丈夫だろ?
安心していいんじゃないんですか、姉貴。」
出水はエビフライを食べながら言った。
姉貴呼ばわりするのは出水と米屋、諏訪ぐらいだろう。
それを見ていた如月は真剣な顔でかつ心配そうな顔で言った。
「エビの尻尾は、ゴキブリの羽と同じ成分でできているんだ」
「ぶ〜っ!!マジすか!?」
「大真面目だ。」
太刀川も唯我も国近も、不安そうにエビの尻尾を眺め始める。
うまく話をすり替えた如月だ。
風間は冷静に携帯の画面に、ゴキブリを出して見せてくる。
「お茶もあるぐらいだから大丈夫だろう。
ゴキブリは人間に害のある菌は一切持っていない。」
「あるのは足についた埃ぐらいだよな。」
「ゴキブリ話で盛り上がるのはやめません!?」
なぜかゴキブリ話に盛り上がるおかげで、今だけは菊地原の話を触れられずにすんだそうだ。
ちなみに、この中の誰しもが飲みたくないお茶にゴキブリは含まれている。
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