暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Extra1:“怪人デジ面相”
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「あ、あの〜、すいません。少しお時間よろしいですか?」

「あァ、なんだァ?」

「少しだけ、お尋ねしたいことがあるのですが」


 そう尋ねかけた瞬間、男性の表情が大きく変化した。


「だだだだ誰だ! キミはだレだ!? 偉そうに、聞き込みか? まさかケーサツなのか?」

「い、いえ、俺は…!」

「国家権力をカサに着て! 横暴だ、虐待だ! ジンケンシンガイだ! ―――うおおぉおおおーーーーーーん!!」


 彼の言葉を否定しようとしたが、それを聞く前に彼は大声をあげ、アクセスポイントからEDENへ逃げ込んでいった。
 逃がす訳にもいかない、こちらもすぐに彼を追う為EDENへログイン―――コネクトジャンプで彼のログを追う。

 EDENへ入り、クーロンの地に足を付けると、追いかけていた彼がそこにいた。
 そしてその隣には、長く伸びた蔦と大きく開かれた口を持つ、黄色の体をした食虫植物型デジモン―――ベジーモンがいた。


「ケーサツなんて、キライだ、キライだ、キライだあぁ! ショクムシツモン? 自転車のトーロクバンゴーカクニン? そんなことしてるヒマないんですけど! 早く帰ってアニメ見たいんですけどぉーー!!
 ボクってそんなにアヤシイですか、そんなにフシンですかぁあーー!?」

「ケーサツはテキ! ケーサツはテキ! オマエ…ケーサツのテサキ? イヌ、ケーサツのイヌゥゥーー!!」


 逃げた彼と、その側にいるベジーモン。彼らがそんな事を叫ぶと、いきなりベジーモンがその自慢の蔦を振り回し、攻撃して来た。
 咄嗟に後ろへ転がり、勢いよく振り下ろされた蔦を回避する。

 先日のようにデジモンに精神を乗っ取られているのだろうか? なら前回同様、ベジーモンを離せば…!

 そう考えながら転がって前を向き、デジヴァイスを起動。デジファームからデジヴァイスを経由し、俺の相棒達がクーロンに具現化(リアライズ)する。


「おっしゃー! やってやるぜー!」

「あんまりはしゃぎ過ぎないでよ、ブイモン」

「ふふ〜ん、やるよ〜!」


 それぞれが思い思いの言葉を言い、電脳世界の地に立つ―――青のブイモン、緑のワームモン、白のテリアモン。
 目の前にいる、こちらに敵意を示す敵(ベジーモン)を見定めると、三体は警戒を強める。


「よし、それじゃあ―――いくぞ!」

「「「うん(おう)!」」」


 掛け声に反応してか、ベジーモンが再び両の鞭を振るい襲い掛かってきた。
 すぐさま散開し、鞭の攻撃を避ける。テリアモンとブイモンがそれぞれベジーモンの左右に、ワームモンは俺と一緒に後ろへ飛んだ。

 下がったワームモンは、ネット状の糸を複数吐き出す。彼の必殺技“ネバネバ
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