暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Extra1:“怪人デジ面相”
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
まま先へ進んでいった。


『タクミ〜、なんであの人に教えたの〜?』

「ん〜? いや、だってねぇ…」


 警察に情報提供するのは悪い事じゃないし、教えないのも後味悪いし、ねぇ…
 ただ…あの人がカッコよく見えたから、というのも理由の一つだけど…

 とにかく、だ。
 新宿にいるらしい、警察を“憎む”ハッカーを探しにいくとしますか。
























『新宿に着いたようだな』


 新宿に着いて、すぐに暮海さんから通話がかかってきた。


「暮海さん、あの通話の後で又吉刑事に会って…その、直接新宿の情報を伝えました…」

『そうか…その情報で又吉刑事が独自で事件を解決してくれれば、もちろんそれに越したことはないが…』

「とりあえず、このまま新宿で調査を続けます」

『わかった、頼むぞ』


 了解、と言って通信を切り、情報収集を始めた。
 しかしやはりハッカーという職業(?)がらか、警察を憎むハッカーというのは多くいるらしく、心当たりが多すぎると言われたりした。

 しかしどうしたものか、このままじゃ犯人特定が難しくなる。そう思っていた矢先、


「君、ケーサツを憎むハッカーについて聞いてるのかい?」

「…? あ、はい」


 その背後から、声を掛けられた。少し驚きつつも振り返ると、声の主は警官の服装に身を包んだ男性だった。
 何か知っているのか、そう思い情報を求めたが……


「…ハッカーではないみたいだけど、やたら警察を憎んでいるヤツは見たなぁ…デュフフ」

「でゅ、デュフフ…?」

「駅前広場のアクセスポイントのあたりで、警察への恨みをブツブツつぶやいていたよ…」


 ちょっと言動に不信な点が見受けられるが、とにかく欲しかった情報だ。これを頼りに探してみよう。


「けど、警察を憎むなんて信じられないな…」

「え…?」

「だって警察は“あんなにも”素晴らしいじゃないか、それなのに…デュフフ。いつか必ず、僕だって…デュフ、デュフフフフ……」


 え、え〜っと? 何これ、え、その“デュフフ”って……
 その警官の格好をした男性は「デュフ、デュフフ…」と呟きながら、帽子を深くかぶり去っていく。

 ……情報提供はありがたかったけど、なんか変な感じがしたなぁ…
 とりあえず、彼の言う通り、EDENへのアクセスポイントへと向かった。





 そして、向かったそこには……確かに、なにか黒いものを感じる人が、アクセスポイントの側をウロウロしていた。
 先程の男性が言っていた人物は、あの人だろうか。とにかく話を聞いてみよう。



[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ