暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Extra1:“怪人デジ面相”
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から仕方ない。これは当たり前。
とりあえずはテリアモンに説明しながら、俺は探偵事務所に戻り始めた。
探偵事務所に住み込みをするようになり、前回の山科悠子―――もとい、“神代悠子”の依頼から数日が経った今日。
この日は新宿にて、先程の依頼人からの依頼を請け負っていた。んで、先程の通り無事解決。依頼完了の報告の為、事務所に戻っているところだ。
と、そのとき。
唐突に、デジヴァイスに通信が入る。誰からだろうと思いつつ、デジヴァイスの通話機能を使い、通信に出る。
『―――…うむ、ギリギリ合格といったところか』
「暮海さん」
『探偵事務所の助手たる者、いついかなる情報が入るかわからない。通信には、なるべくすぐに応えられるようにしておいてくれ。…とはいえ、キミは刑事ではないからな。アレの時やコレの時は、無理しなくていいが』
「あ、はい(アレの時やコレの時って…?)……え〜っと、それでご用件は?」
通信相手は、事務所の実質的な所長―――暮海さん。
彼女の言葉に少し疑問を抱いたが、それはさておき。改めて要件を尋ねると、暮海さんは『あぁ』と言って。
『キミに手を貸してほしい案件があるんだ。内容はホワイトボードに書いておいた、タイミングを見計らって確認しておいてくれ』
「はい、分かりました」
どうやら何か新しい依頼が来たようだ。しかも暮海さんの口から告げられるということは、重要な案件なのかもしれない。
しかし、別に依頼内容を言ってくれてもいいのではないか、と思うが。
『残念だが、一応これがルールなのでね』
「……ほんと、なんでそんな簡単に心の内を読めるんですか?」
『ふふ、キミもその内できるようになるさ』
それはそれで、怖い気がする……
早速事務所に戻り、ホワイトボードを確認すると、確かに新しい依頼書が止められていた。
それを手に取り、内容を読んでみると……
「“怪人デジ面相”…ですか?」
「あぁ。そう名乗る人物から、警察に対して犯行予告があったらしいんだ」
「予告…また古風なことをする人もいるんですね」
怪盗○ッドとかル○ン三世じゃないんだから、盗むんだったら勝手に盗めばいいのに。
「その予告は…親愛なる“新宿マタギ刑事”との宛名で『警察の機密データを盗む』というものだ」
「機密データを…」
「これは警察への挑戦であり、当然ながら電脳犯罪捜査課の―――又吉刑事の担当事案だ。
この種の劇場型の事件は、否が応でも警察の威信というものがかかっ
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