暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?魔窟〜Devil’s Laboratory〜
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尉。セキュリティは切りましたが、やはりこの施設で何をしているのかは直接調べないと無理そうです」

本局以上のファイアウォールか。面倒なことにならなければ良いんだがな。

「いや。セキュリティだけでも無力化できれば十分だ」

「あと、セキュリティは無力化できても、防衛戦力が居るかもしれません」

「そこのところは大丈夫よ、ルシル君」

「私たち首都防衛隊は強いんだから」

クイントさんとメガーヌさんが俺の肩に手を置いた。他の隊員たちも「その通りさ」と、笑顔を浮かべた。騎士ゼスト達を絶対に死なせたくない俺は「念のためにこの魔法を使わせてください」そう願い出て・・・

「オプティックハイド」

元はティアナの幻術魔法だが、もう完全に俺の物となっているオプティックハイドを発動。術者や触れた対象の体や衣服に光学スクリーンを展開させて不可視状態にするという魔法だと、騎士ゼスト達に説明した。全員の姿が見えないためどんな表情をしているかは判らないが、ただ驚いているのは確かだ。

「ですが欠点も有ります。匂いまでは隠せないので、嗅覚の鋭い動物と相対したらアウトです」

それが俺の場合の欠点。オリジナルであるティアナの場合は、激しい動きや多量な魔力運用を行えば行うほどスクリーンの寿命が早く尽きるらしいが、俺はさらに強力にアレンジしているためその心配は無い。

「何から何まで世話になっているな。感謝する」

「ルシル君、ありがとう」

「君とこうして一緒に仕事が出来て良かったわ」

「アルピーノ分隊長。それ言うのちょっと早いですよ」

「あら」

肩の力がみんないい感じに抜けた。そして騎士ゼストの「任務開始だ。行くぞ」号令で、「はいっ!」俺たちは洞窟内へと侵入した。ここから口頭ではなく念話に切り替える。最初の5分くらいは普通に岩肌の洞窟だったんだが、急に金属の通路へと様変わり。全周囲に気を配りながら通路を歩いて行くと、広いドーム状の部屋に辿り着いた。

『ここは・・・メインルームか何かか?』

『隊長。この部屋から6つの通路が伸びてます』

俺たちが来た通路とは別に左右に3つずつの通路が伸びている。あの先に一体何が待ち構えているのやら。

『セインテスト査察官。このメインコンピュータからアクセス出来ないだろうか?』

『やってみます』

『その間に俺たちは、通路の先を調べるぞ』

『隊長。セインテスト査察官にさっきみたくサーチャー飛ばしてもらえれば・・・』

『ダメよ。流石に気付かれるわ』

俺たちの姿は見えない。そこに誰の物とも知れない魔法が通路を飛んでいるのを、この施設の使用者が見たら1発でアウトだ。そんな危険は冒せない。ただ、何があるのか不明の中でイシュリエルの斥候が出来ない
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