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Epico?魔窟〜Devil’s Laboratory〜
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来れば天気を・・・」

俺のリクエストに小首を傾げる面々だったが、「ちょっと待って。調べてみる」メガーヌさんが調べ始めてくれた。そして「ライブカメラによるハゲネ山脈の映像を発見。表示するわね」モニターに今のハゲネ山脈の映像が映し出された。

「メガーヌ准陸尉。施設のポイントを当ててください」

「ええ、判ったわ」

リアルタイムの山脈映像に3つの光点が表示された。俺は「何とか出来そうです」そう言って、やろうとしている事を騎士ゼスト達に伝えた。クイントさん達も最初は、信じられない、と言った風に驚いていたが、「出来ます」俺が断言したことで、「判った。それで行こう」騎士ゼストがOKを出してくれた。

「全員出るぞ。あとは時間との戦いだ!」

騎士ゼストに「了解!」敬礼で応じ、すぐに地上本部を出る。捜査車両2台で現場であるハゲネ山脈へ向かう。俺は騎士ゼストとクイントさんとメガーヌさん、それに部隊員のアベオ一等陸士、ウラッコ一等陸士と一緒に1号車に搭乗している。
捜査車両は人員輸送車でもあるため両側の壁に長椅子が備え付けられ、向かい合うようにして座っている。俺の向かい側に座るアベオ一士(22歳の青年だ)が「いやぁ、ホントすごいよ、君」と、屈託のない微笑みを浮かべた

「純粋な戦闘力でも圧倒的で、さらに電子戦用の魔法を使えて、さらには山脈全体に睡眠効果のある霧を発生させるとか。どれだけ万能なんだって話でさ」

ウラッコ一士(アベオ一士と同期の22歳だそうだ)も肩を竦めて呆れ笑いを浮かべた。そう、犯罪者との戦闘を回避するための手段として、山全体に睡眠効果のある霧を発生させることを思い付いた。俺がハゲネ山脈の映像を求めたのは、今まさに山に霧が発生しているかどうかを確認するためだ。山の天気にもよるが、今日は霧が発生しやすい気候だと判り、その手段に打って出たわけだ。

「ルシル君、まだ11歳なんだっけ?」

「その若さですごいわね〜」

「いえ。先祖代々の魔法を扱えるように生まれたその時から調整を受けますから」

俺の真実を知らないはやて達にも言っている“嘘”を吐いた。息をするみたいに嘘を吐けることにはもう呆れ果てている。調整という言葉にクイントさん達の表情が曇る。ここで話を終わらせることだけはしないのがせめてもの償いだ。

「でもそのおかげで俺は強くなって、助けたい人、救いたい人、大事な人たちを守れるのですから感謝こそすれ恨むことはないですよ。それに、こうして皆さんの役に立てる。俺はそれだけで良いと思うんです」

そう言うと、俺の両隣りに座るクイントさんとメガーヌさんが2人揃って頭を撫でてきた。だから「子供扱いはダメですよ!」そう言って笑いながら頭を振るうと、ウラッコ一士が「だって子供じゃないか♪」ツッコミを入れたこと
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