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Epico?魔窟〜Devil’s Laboratory〜
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のもまた不安だ。いや、信じるのもまた大事だな。

『セインテスト査察官はここでデータ回収を。俺たちは通路の先の捜査に入る。班に分かれるぞ。俺とグアラとライナー、ナカジマとアベオとクラッコ、アルピーノとスタウトとジュークの3班で行くぞ』

『隊長。ルシル君1人残して行くのは・・・』

『む。そうか』

『俺は大丈夫ですよ。捜査チームを減らす方が危険です。何があるか判らないんですから。あ、でもこちらに戻って来る時は一報ください。皆さん以外の誰かが来た時は速やかに黙らせたいんで』

そう説得して、俺は1人で作業に入ることにした。メインコンピュータにアクセスを開始。とんでもファイアウォールだったくせにはパスワードも無しでシステムに侵入できた。ナメてんのかと少しイラッと来たが、それはそれで楽だからラッキーだとしよう。

(セキュリティがしっかりしている割りにはデータの破損が多いな。ひょっとしてここもハズレか・・・? とりあえずステガノグラフィアにもサルベージを手伝ってもらうか)

ステガノグラフィアを再発動して、データベースに潜らせる。次々と文字化けなど破損したデータが集まってきた。その中で目を引いた「アンドレアルフス? ディアボロス? アグレアス?」を呟いてみる。
SOAFAC/X-01アンドレアルフス。SOWRA/X-01ディアボロス。EMFIS/X-01アグレアス。どれも悪魔の名だ。そして前に付いている型式番号のような文字列。経験からしてXは試作機を意味し、数字は開発順。それに文字化けが酷いが、似たような型式番号のような単語が10個以上ある。

「おいおい、しかも比較的新しいデータだぞ・・・! まさかここは、兵器開発施設・・・!?」

さらに踏み込んで調べて行く。ミサイルという単語を発見。先ほど調べた2つの施設の物よりやはり新しいデータだ。そして調べるうちにディアボロスの詳細に行き着いた。

「The strategy order weapon Railway artillery・・・! おいおい、戦争でも始めるつもりか!!」

SOWRA/X-01ディアボロスとは、戦略級兵器・列車砲:試作1号機のことを示していた。おそらく解読できない型式番号付きの単語も何かしらの兵器なんだろう。ふざけるなよ、おい。こんな兵器を造ってどうするつもりだよ。さらには遺伝子構造のようなデータが確認できた。

(遺伝子・・・。っ! まさか、生体兵器・・・!?)

考えたくはないが、プロジェクトFを生み出したプライソンのことだ、生体兵器くらい簡単に造れるだろう。やばい、あまりに最悪な情報ばかり出て来て頭が痛くなってきた。

『こちらクイント。一旦そっちに戻るからね。・・・ルシル君の方は何か判った?』

クイントさんからの連絡。
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