暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?魔窟〜Devil’s Laboratory〜
[2/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たんだからお前さんが気兼ねすることないだろ」

「お構いなくです、一尉。ただ、そろそろクイント准陸尉から解放されたいかな〜っと」

「だそうだぞ、クイント」

「は〜い」

ようやくクイントさんからのハグから解放された。そしてナカジマ一尉は風呂へ向かい、ギンガとスバルはクイントさんの両側に座った。ちなみに俺は3人の邪魔にならないように端っこに移動。

「あー、おかーさん幸せ〜♪」

「「わっ?」」

クイントさんは両脇に座るギンガとスバルを抱き寄せ、2人に頬ずりをする。きゃっきゃと弾んだ声を上げ、さっきの俺のようにされるがままだ。クイントさんは頬ずりを堪能した後、「ねえねえ、ルシル君。うちの家族にならない?」突拍子もない提案をしてきた。

「家族・・・? ルシルさんがお兄さんになる、ということ・・・?」

「ルシルおにーちゃん・・・?」

ギンガとスバルの視線が俺に向けられた。家族になろう。俺はこれまでに2通りの誘われ方をした。1つは養子による兄弟関係、1つは結婚による夫婦関係。前者は以前のはやてで、後者はシャルやトリシュタンだ。クイントさんはどっちなのだろうと(明らかに後者だよな)思って「どちらの意味でしょう?」そう訊いてみた。するとクイントさんはニヤニヤ笑って、ギンガをチラッと見た。

「ギンガって、学校に好きな男の子とか居る?」

俺とギンガを結婚させる気か、この人は。ギンガは顔を赤くして「い、居ません!」答えたら、「じゃあ、ルシル君はどう?」クイントさんがそう言うものだから、「??・・・っ!!」ギンガはその意味を察してさらに顔を赤くした。そしてスバルは意味を解っていないため、目を丸くしている。

「ルシル君、将来は約束されているわよ〜? 顔よし、頭よし、性格よし、家事も出来て、魔導騎士として強い、後の調査官っていう将来有望さもある。その代わりライバルが強い・・・んだよね?」

「・・・まぁ、一応・・・」

はやては後の機動六課の部隊長で、シャルはベルカ自治領ザンクト・オルフェンの実質的なリーダーであるフライハイト家の娘で、トリシュは後に弓のパラディンとなるだろう。あれ、俺、ひょっとして逆玉の輿状態なのか?

「どうギンガ? 頑張って参戦――」

「しません!」

ギンガは大きな声を上げて「おやすみなさい!」それでも律儀に挨拶をしてリビングを出て行った。スバルは最後まで俺たちのやり取りの意味が解らなかったようで、「おやすみなさい」ペコッとお辞儀してからリビングを出て行った。

「あちゃあ」

「クイント准陸尉・・・、変なことを仰らないでください」

「あら? もしかするとルシル君はもう相手を選んじゃってたりする?」

「そういうわけではないですが・・・、いきなり結婚
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ