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Epico?魔窟〜Devil’s Laboratory〜
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†††Sideルシリオン†††

クイントさんの作った鍋を美味しく頂いた後、ギンガやスバルと一緒にテレビを観ながらリビングで休憩していると、「ルシル君。先にお風呂済ませて来て」クイントさんがそう言ってきた。さすがに女の子より先に入るのは憚られるため「俺よりギンガ達を・・・」と、順番を譲る。

「でもお客さんだし・・・」

「いえ、そうであっても女の子の前に先に入るのは気兼ねします。うちでも入浴は最後ですから」

「そう? じゃあ・・・ギンガ、スバル」

「「はーい!」」

2人はソファから立ち上がり、風呂場へと向かって行った。ナカジマ一尉は自室で陸士108部隊副部隊長としての仕事をし、ギンガ達は風呂場へ。リビングには俺とクイントさんの2人だけとなった。クイントさんは俺のすぐ隣に腰掛け、「本当に不思議だよね」俺の頭を撫でてきたかと思えば「??」ギュッと抱きついた。

「ルシル君にはちょっと謝らないとダメだな〜って思っていた事が1つあって」

「俺にですか?」

「今回の任務、かなり危険なものになると思う。こちらが選んでおきながらだけど、やっぱりこんな危険な任務に君のような子供を連れて行くことが申し訳なくて・・・」

それが俺に対して謝りたい事だった。正直、“堕天使エグリゴリ”と死闘を繰り返してきた俺にとっては格段にヌルい任務になるだろう。魔族や“エグリゴリ”が相手でないならまず俺に負けはない。問題は俺よりクイントさんら首都防衛隊だ。ナンバーズが敵としていない今、何が敵として待ち構えているか判ったものじゃない。

「俺の方は気にしないでください。まだまだ子供ですけどそれなりに経験は積んでいるつもりです。まぁ、クイントさん達に比べればひよっこですけどね」

「・・・ありがとう、ルシル君」

「・・・? あの、クイントさん、いつまでハグを・・・?」

話が終わっても俺はクイントさんから解放されなかった。

「ルシル君、男の子なのに抱き心地が良いのよね♪ 顔はプニプニでスベスベなのに、体は男の子らしく結構がっしりしてるのよね。髪の毛も羨ましいほどにサラサラだし。あー、離れられないわ〜」

それから数分、クイントさんにされるがままで居ると「おいおい。何やってんだ」ナカジマ一尉がやって来て、クイントさんの様子に呆れて苦笑い。クイントさんは「だって抱き心地が良くて」そう言い、あくまで俺を離そうとしなかった。それからさらに数分、「お風呂空きました〜!」パジャマ姿のギンガとスバルがやって来て、俺とクイントさんの様子に「???」小首を傾げた。

「はーい。それじゃあ今度こそ、ルシル君が入る?」

「いえ、最後で構わないですよ」

「じゃあ、おとーさん。先に入って来て」

「良いのか、坊主。うちの娘が出
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