【ソードアート・オンライン】編
123 帰還
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「……ほんと、いつまで寝てるのやら…」
「ティーチ君、今日も来てくれてありがとう」
ナーヴギアから溢れ出ている少女の髪──乃愛の髪を鋤かしながら訊ねる。……しかしそんな投げ遣りの問い掛けに応えたのは今もなお眠っている乃愛ではなく、乃愛の妹である明日奈だった。
……いつに目覚めるか≠知っていながらどの口が言うか>氛氓ニは言いたくなるかもしれないが、明日奈が居る手前で、オカルトチック≠ネ──情報元があやふやな事を、おいそれと口に出す訳にはいかない。
閑話休題。
俺達のリハビリが一段落してから、幾つかの物事が変遷していた。……大まかに云えば俺達の学業の件と《Yui》の件である。
「だから、《Teach》はプレイヤーネームだって」
「あ、また間違えちゃった。ごめんねティ──真人君。……それともキリト君──ううん、和人君みたいに真人兄ぃ≠チて呼ぼうかな? 義理のお兄さんになるかもしれないしね」
「止してくれ。……ところで学校の方はどんな感じ?」
そう──肉親が心配なのを明らかな強がり≠ナ、どことなく歪んだ微笑みを浮かべている明日奈を見かねたので、わざとらしく訊ねてみる。
「どうした≠煢スも──私と真人君は同じクラスでしょ?=v
呆れた様な顔をしながら明日奈はそう言う。
明日奈の言葉から判るかもしれないが、明日奈と俺は同じクラスである。遅生まれの18≠ニ遅生まれの17>氛沐N齢が違うはずの俺と明日奈が一緒の学年なのは、学修履歴を全体で一纏めにしたいから>氛氓ニ云うのは菊岡さんからの裏情報である。
……ちなみに一纏め≠フその性質上、和人も一緒の学年だったりするが──和人は運が無かったのか別クラス。……しかし、直葉やシリカ──珪子ちゃんみたいな義務教育を受けられなかった組≠ノついても突っ込むと、また話が変わったり。
閑話休題。
俺の認識では2年通学するだけで高校卒業の資格が貰える魔法の学校>氛氓ンたいな認識でしかなかったりするが、カウンセリング学校≠ニな側面を併せているのも否定できない。……2年もの月日を浮世から外れた場所──アインクラッドで過ごしていた事実は変わらないのだから。
……なので、結城京子──明日奈と乃愛の母親は明日奈がその学校に通う事に良い顔をしていない様だが──その辺についてもその内何らかのアクション(?)があると俺は予想していたりする。
また閑話休題。
「……取り敢えず話を変えようか。……で、《Yui》の件についての進捗状況は? ……和人のヤロー、昨日徹夜
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