【ソードアート・オンライン】編
123 帰還
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──ね。……ふふ、どうやら君はとても愉快な$l柄の様だね。……あ、友誼を結べた記念としてこれ≠渡しておこう。それ≠ヘ僕のプライベートの番号だ。後で君の携帯から掛けてくれ」
「どうも。……これが俺の番号だよ。菊岡さんも適当な時≠ノ連絡してくれて構わないよ。……もちろん、電話に出れないタイミングはあるだろうけどさ」
菊岡さんから貰ったメモを見て、時間をおく意義を見出だせなかったのでその場で菊岡さんの番号にワンギリをする。
「……っと、早速かい? ……それはさておき──これ以上お邪魔していて君の身体に障ってもあれだし、僕はそろそろ行くよ」
(……ふむ…。俺だけに♂いに来た訳じゃないんだな)
菊岡さんの言葉から類推するに、俺との面通し>氛氓ニ云うよりはトッププレイヤーとの面通し≠ェ目的だった様で、他のプレイヤーとの面通しがあるのか、今日の菊岡さんは会話もそこらにして、手早く帰っていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
菊岡さんとの邂逅から幾日かして、俺達は3人とも──補助≠行使した俺を除くとして、和人と直葉が多少の不便があるにしても身体を動かすには不便の無くなった頃、無事退院出来る事となった。
「……漸く帰って来れた≠だね…」
「……ああ、そうだな…」
直葉と和人は郷愁≠フ色をありありと浮かべてはそんなやりとりをしている。それについては俺も納得出来る。然もありなん──それもそうだろう。思うところは多分に有るだろうし、何しろ──約2年振り≠ネのだ。
「「………」」
「……?」
いざ家に入ろうとしたら、和人と直葉が家の門の前で所在無さげにしながら、その場に縫い付けられていた。……ひょっとしたら、あれだけ両親に心配を掛けたので──どんな顔をしながら家に入れば良いのか判らなくなってしまっているのかもしれない。
……ちなみに父さんと母さんは俺達を病院に迎えに来てはくれたが、先に「ただいま」と──気負い無しに≠サそくさと家に入ってしまっている。それについては薄情かと思うかもしれないが、父さんと母さんからしたらそれ≠ェやりたかったらしく、俺にはその意図≠ェ判った。
「……さて問題。家に帰る時の挨拶≠ニいえば?」
「「っ!!」」
このまま和人と直葉を放って置いたら、足から根っこが生えそうだったので、軽く助言する。……そんな俺のヒントに2人は漸く言うべき事≠思い出したらしい。
「「「ただいま」」」
「「おかえりなさい」」
そうして俺、和人、直葉の3人は、漸く、あの殺伐としていた世界から日だまり溢れる世界へと帰宅出来た≠ニ実感す
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