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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第47話 陽海学園へようこそ?
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したモカは頷くと。
「ごめんなさい!!」
そう言いながら月音の手を握り走って離れた。
月音は、手を引っ張ってくれたこの行動に赤面していた。恐怖よりも優った様だ。
「(まぁ、仕方ないとは言え……普通は男が女の手を引っ張って逃げるんだよ?? 月音?)」
カイトは、その姿に苦笑しながら砕蔵の方に向いた。
「オレは…にがさねぇぜ… お前みたいないい女…」
砕蔵は、舌なめずりをしながら呟いていた。まだ全然諦めてない様子だ。
「……女性はもっと丁寧に扱うもんだぞ? 砕蔵君?」
その自分の欲望にストレートな物言いを訊いて、ため息を吐きながら カイトは もっともな事を言った。
「へっ… うるせぇよ。女にフラれた分際でエラソーな事言うんじゃねェ!」
砕蔵は、まさか言われるとは思ってなかった様子で、少しイキリ立ってきた。モカと言う美少女を見つけて、舞い上がっている様子だ。
だからこそ、カイトは 再びため息を吐く。
「いやいや、 お前さ、モカに「ごめんなさい!!」って 言われてんじゃん……。 そう考えたらオレよりやばいだろ。それって、フラれる言葉の定番だろ? 《ごめんなさい》ってさぁ……頭、大丈夫か?」
的外れな事を言われてからの、清々しいカウンターだ。これには、砕蔵も完全に頭に来た様子で。
「んあ!! 何だと!? テメェ!!」
己の手の形状を、明らかに大きく肥大化させて、殴りかかってきた。
「よっと!」
カイトは、余裕を持ってその拳を躱した。
「アホ。ここは学校だし、入学早々に問題児扱いされるのも嫌だ。 それに、つまんないケンカはしたくないんでな。じゃあ、連れを待たしてるもんで」
「なんだ!逃げんのかコラァ!!」
砕蔵が振り返った先にはもうカイトはいなかった。周囲の野次馬生徒達も、いつの間に消えたのか判らず、戸惑っている。
「っけ…覚えてやがれ モカを手に入れた後はテメェを潰してやる…」
言われるだけ言われて、消えたカイトに、悔しそうに呟いた砕蔵は、廊下から姿を消した。
「さて… モカと月音はどこかな?」
カイトは、2人を探し、一通り学園内を散策していた。『話をつける』とモカに言ったのだが、正直な所、つけたとは言えないだろう。少なからず苦笑いをしつつ、2人を探していた時。
「あ、……そういえば、自分に出来る能力や、自分の
妖
(
しょうたい
)
についても 確認しないと。いざ聞かれた時、判りません、じゃ 洒落にならないし」
カイトは、軽く腕を振った。
この場所で確認を、と一瞬思ったが、以前女神の彼女に頼んだ時の能力が発動でもしてしまえば、間違いなく、校舎が壊れる。……いきなり校舎で技なんかぶ
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