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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第47話 陽海学園へようこそ?
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「どかねぇえと殺すぞテメェ達!」
「殺す…」

 ↑的な声が聞えてきそうだった。もちろん、口にした訳ではない。ただただ、そう言う目つきとオーラを放ってきたのだ。

 当然の如く月音は、全身に悪寒を感じ、体を震わせていた。モカには向けられてないから、特に何も感じておらず、月音の仕草の意味が判らなかった。
 カイトは、もちろん右から左へ受け流すスルーの構えだ。

「へぇ〜 やっぱカワイイな〜〜」

 今度は、直接、男が話しかけてきたのだ。

「あんた、確か 赤夜萌香(あかしやもか)って言うんだってな。 オレ 同じクラスの小宮砕蔵(こみやさいぞう)! っていうんだ。よろしく!」

 その男が現れたと同時に、周囲の怒気・殺気がおさまり、周囲は一気にざわめき出した。

「ところで 何でアンタみたいな美人がこんな男達と仲良くしてんだ? 全くつりあわねぇだろ?」

 砕蔵はカイトを突き飛ばし、月音の襟首を掴み持ち上げた。

「きゃっ!!」
「おっと…」

 カイトが突き飛ばされた為、モカはバランスを崩しカイトの手を離した。モカが倒れそうだった為、空いたほうの手で支えた。

「うわわっ!!?」

 月音はまったく手が出ず成すがままの状態になっていた。

「(こいつっ…さっきの…)」

 月音が砕蔵の事を思い出しているその時、砕蔵は乱暴に月音を叩き下ろした。

「砕蔵だ! あいつあの小宮砕蔵だよ」
「何でもタチの悪いはぐれ妖らしくて相当女好きで人間の女襲ったりしたらしい…」
人間社会(あっち)で問題起こしすぎてムリヤリこの学園にぶち込まれたらしい」

 また周囲がざわめきだした
 話を聞く限り、正直馬鹿らしい。妖怪と人間。確かに 身体の強さを考えたら 圧倒的に妖怪に軍配があがるだろう。……だが、猫目先生の話によれば、いや 話を聞く前から明らかなのだが、数が圧倒的に上だ。そして、軍と言う手段をも持っている。
 世界を壊す程の力を持っているのだから。……人間を甘く見ている典型的な男、そして ただのタラシ。

「こんなクズみてぇな男どもよりオレの方がずっとマシっしょ? 今から2人でどっか遊びに行かない?」

 砕蔵は、さらにモカに一歩近寄った。

「なあ? ちょっとつきあってよ」
「わ!」

 今度は、顔を近づけてきた。正直見てられなくなった為、カイトは。

「(……モカさん、月音を連れてここから離れて。俺が話しつけるから)」

 小声で、モカに離れる様に、と伝えた。モカは少し慌てて戸惑っていたが。

「(でも…)」
「(いいからさ! ここ学校だし、生徒同士だ。……とって食いやしない。……だろ?)」

 軽くウインクをして小声で話した。その言葉に少し安心
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