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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第47話 陽海学園へようこそ?
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。愛し合うのは、これが……いや、学校自体が終わってで良いんじゃないか?」

 抱きついているモカに皮肉を交えながら話しかけた。
 あまりにも騒ぐ教室内で、収拾がつかない様子だったから、一応顔見知り、としてのフォローをしたつもりだった。

「あ…っ カイトだっ!? あなたも同じクラスだったの!? うれしい!! 2人ともいてくれてとってもっ!!」
「おおっと!!」

 月音の腕を組んだ状態で、モカはカイトの腕も空いたほうの腕で組んだ。ぎゅっと自分に抱き寄せるモカ。両手に花(男版)である。

「(これは……流石に恥ずかしいかな…)」

 周囲には視線が異常に集まる。
 当然ながら、殺気もそれなりに感じるが、全く問題ではない。……が、それでも ここまで集中的に見られてしまうのには慣れてなく、恥ずかしさを感じていた。
 

 兎も角、一度離れた後、月音、モカ、カイトは改めて挨拶をし、それぞれ机に付いた。猫目先生に侘びを一つ入れて。

 笑顔で許してくれたが、周囲の男子たちは許してくれる様子は無かったのだった。



 HRも終わった後、 3人は学校内を探検していた。
 あまりに広い学園だったから、約束をしていたのだ。

「わぁー すごいね!! この学園、廊下とかも広い! ほらっ 2人ともあっち見てみようよ!!」
「う、うん……。そ、そうだね……気持ちは判るよ」
「コラコラ…。廊下は走らない。……なんてな」
「えー、だって時間すごくもったいないし!」

 両手を、其々と繋ぎながら足早に校内を移動していた。

「(な… 何だコレ 夢だ今日はまるで夢の中にいるみたいだ… こんな幸せな思いできるなら 妖怪とかどーだっていいかもーーーッ)」

 明らかに ぎこちない対応を月音はしていた。

「(やっぱし、面白い……月音。 反応(リアクション)の1つ1つが。正直初心(ウブ)過ぎ、なんだよな。 ん…? そういえば、オレも結構シャイな方だと思ってたのに、何で結構スムーズに会話してるのかな? モカに、慣れてる気がする?)」

 何か引っかかるものがあった。
 まるで前にも会った事があるような感覚がしたのだ。

「(な、 わけないか……。会ってる(・・・・)、じゃなく 見てる(・・・)が正しいかな)

 この世界の事を考えたら 気のせいだろうと、カイトは深く考えるのを止めた。
 色々と、今後の事を頭の中で考えている時だ。周囲が騒がしくなってきたのは。

「うわっ!! 美しいッ」
「あんな美少女見た事ねえぞ!!」
「つっ… つきあいてぇ…!」

 初めは↑のような会話だったのだが、 次第に怒気や殺気が混ざってきた。

「両手の男は何だよコラ…」
「知るか! どけよッ!! コラッ
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