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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第47話 陽海学園へようこそ?
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でもらってます! なんっちゃって〜」
猫目先生の所謂ジョークトークにクラスが笑い声で包まれる。ジョークはジョークでも、実際に殺すかどうかは判らない。と言うより、これまでにそう言う出来事が無かった為、判らないだけなのだが。
「(ひいいいぃ オレ正体バレたら殺されるーーー! 何でだ??何で人間のオレがこんな学校にーーっ?)」
月音は親父に貰った妙な学園入学チラシを渡され、入学したのを思い出した。
初めはかなり不安で入学を拒否したが、何せ、全ての志望校に滑った、不合格だった不幸息子。
両親の申し出を、全力で拒否するのはさらに親不孝者だろう。浪人生にもなれば、更にだ。
そしてしぶしぶ入学したのだった…が……、こういう自体に巻き込まれてしまった。
「(親父ーーー 確かに高校も入れないの親不孝だって思ったけど 流石にこんなとこやっていけないよ!! 早く…一刻も早くオレここから逃げ出さないと…)」
不自然な感じで、小さく暴れまくる月音だった。
「(いやはや、ほんとに 席教室の後ろの方でよかった!!)」
カイトは、ちょっと性格悪いかな?っと思いつつも、明らかに挙動不審な月音の姿を楽しんでいた。でも、楽しむだけで終わる様な事はしない。彼とは入学前に知り合った仲だ。
まだ、友達、とは言えないけれど。
「(まあ いきなり、こんな
学園
(
ところ
)
に来たらこうなるのも無理ないよな。 ……オレは、影ながら応援するぞ。月音)」
月音をフォローする、と決めつつ 月音の挙動を楽しんでいたその時だ。遅れて、教室に入ってきた生徒がいた。
ガラッ! と勢いよく開いたかと思えば、女子生徒が入ってきた。一目見て判った。……モカだったから。
「すみませんっ! 入学式の後、校舎、迷ってしまって… 遅れました!」
「あら? 大丈夫よ。初めてだもんねー。仕方ないって。 空いてる席に座って まァかわいーコ♪」
当然ながら、モカが入ってきたら教室は大騒ぎだ。騒ぎ立てる大多数は男子である。
「美しい!」
「こんなことクラス同じになれて幸せ〜!」
「変化にしてもあんなに美しくなれるやつなんていないぞ…」
なーんて会話の嵐だ。
騒ぎさえはしてないものの、斯く言うカイトも同じくであり。
「(確かに改めて見ると綺麗な子だな…。綺麗、うん。可愛いって表現も正しいかも……)」
クラス中が盛り上がってるその時だった。更に衝撃的な光景が広がってしまうのは。
モカが、席へと移動している最中に月音を見つけたと同時に、その体に抱きついたのだ。
当然だが、この行動にクラスは大騒ぎ、特に男子にとってはだ。
「やあ、 ご両人。……が、今は一応授業中、と言うかHR中だよ
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