トリップ二年目
第一章 みかん、師匠になる
第五話 みかんはいい師匠
[8]前話 [2]次話
〜東side〜
おれは優しいと思うんだ、みかんは。
A級隊員になったみかんから、刺身をもらった。
今までの飯の礼らしい。
律儀だな、礼なんていらないのに。
太刀川は餅を大量にもらったらしい。
それが割引品であることに気づいてはいたが、言わないであげた。
迅には・・・
「私の友人に勝手にちゃん付けしたからあげない」
と、言って回し蹴りをしていた。
恐ろしい子だとつくづく思う。
だからと言って優しくないわけではない。
奥寺と小荒井の扱い方など、優しいものがある。
「ジュースぐらいおごるわよ。なにがいい?」
「おれ、コーラ!!」
「それ、まずくないの?」
なぜか半否定気味。
別に本人が好きならいいと思うが。
奥寺はミルクティーという。
「ミルク嫌いなんだよね」
みかんは友達がいるか、不安にさせられる。
真木やすみれは慣れたのだろう。
初対面相手には言えないことをズバズバ言う。
「あ、いたいた。
ぼくにはないの?勝手に巻き込んどいて」
菊地原が乱入した。
風間さんたち以外にみかんに話しかけるとは・・・珍しいな。
みかんは人を引き付けるより、実は扱い方を知っていて引き離すタイプなのだろう。
「風間さんにでも奢ってもらってね。」
「えぇー」
やっぱり扱い方をわかっている。
その横で小荒井と奥寺で飲みものの交換で揉めている。
みかんはそれがうるさかったようだ。
「だまりんしゃい!!
飲めればおなじなんだから、本当は水でいいのよ!?
生意気なやつめ」
「いや・・・自分からおごるって言ったんでしょ」
楽しいなら何よりだ。
みかんは自分が思う以上に師匠向きなんだと思う。
〜きっきーside〜
私、すごく気になるんだけど・・・
今、横にいる人、知ってる。
訓練しようと思って居るんだけど・・・
「ツインスナイプ特訓中!!」
・・・お分かりいただけましたか?
佐鳥賢ですよ、佐鳥。
さとけん!!
しかし、なぜここに。嵐山隊って今あるの?
後にみかんに聞いたら、「木虎はまだいないんだけど」と言われた。
「ねぇ、きみきみ、名前は?」
「えっ、私!?
真木・・・だけど?」
「オレは佐鳥賢、よろしく☆
今から訓練なら一緒に・・・」
「あ、遠慮しとく」
太刀川さんじゃないから要らない。
ツインスナイプに興味ない。
そしてさとけんに興味ない。
「あの〜口に出てますけど」
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ