第1章〜ぼくらを繋ぐ副作用〜
08.恋心
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頑なになり続ける主義ではなかったのだ。
とりあえず如月は、城戸司令官が父であることを黙っていたことを謝った。
「嫌いで嫌いで」
「そんなに嫌いなんだ」
菊地原は如月を、素直ではないと感じた。
わざわざ珈琲を用意しておいて、嫌いな訳がない。
素直さはこの二人してなかった。
この師弟はよく似ている。
「病気は原因不明でな。
あまり言いたくなかったんだ。
気を使わせたくなくて・・・すまない。」
「ふーん。ねぇたまにはぼくのわがままを聞いてよ。
隠してた反省を含め」
如月はさらに反省した。
初めて出会った日から今まで我が儘を押し通したばかりで、菊地原には何もしていなかったからだ。
だから今日だけは、菊地原が何を言おうが受け止めようと決めた。
「ぼくを彼氏にしてよ」
予想外の発言に如月は叫んだ。
「城戸の財産目当てか!?」
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