マブラヴ
1218話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
カノーネによるビームで要撃級を追い抜こうしていた突撃級を纏めて消滅させる。
『実は少し前から地上に出てくるBETAの数が明らかに減ってるのよ。おかげでこっちはかなり暇になってきたわ』
なるほど、最後に通信をした時にはこちらと話しながら戦闘指示を出していたが、今のマリューは俺との会話に専念している。
つまり、量産型Wでどうにか出来る程度のBETAしかいないのだろう。
「それは羨ましいな。こっちは延々と敵が出て来て非常に面倒臭いんだが」
『でしょうね。多分、私達が暇になったのはアクセルのおかげでしょうし』
「……なるほど。さすがに本拠地、あるいはそれに類する重要施設を攻撃されそうになってしまえば、BETAとしても地上に援軍を出す余裕はなくなるか」
小さく肩を竦めながらも、T-LINKシステムを使ってT.T.キャノンを発射。姿を現した要塞級4匹を、念動力によって軌道を変えたビームが真横から纏めて貫く。
『そ。おかげで他の部隊から入って来ている連絡によると、通路の途中でBETAに遭遇しても無視していったりする事があるらしいわよ? 一心不乱に一ヶ所に向かっているとか』
「マーズゼロ中のBETAがここに向かってるって訳か。……面倒な」
マリューからの連絡に思わず溜息を吐く。
つまり、俺がこの門級の向こうに進むには、ここに向かっているBETAを全て殺し尽くしてからじゃなきゃ駄目って事か?
だが、そんな俺の言葉にマリューは小さく笑みを浮かべる。
『安心して頂戴。言ったでしょ? マーズゼロの中にいるBETA全てがアクセルのいる場所に向かってるって。つまり、BETAの後を追っていけば自然とそこに辿り着くって事でもあるのよ。まぁ、全てのBETAが見逃したりしてないようだから、途中で戦闘になったりもしているみたいだけど』
「……なるほど。確かにBETAがここに向かってるんなら、それを追ってくればここに到着するか。ならもう少し我慢すれば……」
『ええ、そうね。多分他の部隊がそっちに到着する筈よ。……あら』
うん? 何だか言い切った瞬間に疑問の声を上げられると、少し不安になるんだが。
「何かあったのか?」
『ええ。他のハイヴから……とは言っても、シロガネや他の世界からの援軍が向かったのとは違うハイヴから多数のBETAが出現してこっちに向かっているそうよ。まぁ、考えてみればこの火星の中でも最大のハイヴが攻められてるんだから、援軍くらい出してもおかしくないわよね』
「確かに地球でハイヴ攻略戦をやっている時にも、他のハイヴからBETAが援軍として派遣されたってのはあったから、おかしくはないだろうな」
『幸いと言うべきか、数はこっちで対応出来る程度だから気にしなくてもいいわよ。アクセルは、出来るだけ早くそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ