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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第3話 サソリの正体
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は、江戸前期に活躍した人形浄瑠璃や歌舞伎の作者みたいですね」
「傀儡についての記載はないか?」
「ないみたいですね」
「そうか……」
「置いてかれてんだけど、そのモンザエモンがサソリとどういう関係があるの?」
「……直接面識はないが、オレの専門の傀儡の術を創設した忍として知られているし、モンザエモンの傀儡作品を使って任務を遂行しているものもいるしな」
「全くの別人ということは」
「そう考えるのが妥当だが、人形使いという点が引っかかる」
せっかく見つけたサソリの手掛かりも気のせいというありきたりな考えを払拭できないでいた。
「それにしても、最後の『チャクラ』が分からないのが予想外だ」
「そのチャクラで調べてみたのですけど……密教の身体エネルギーのことですか?一応、検索にヒットしましたが、あまり一般的な単語ではないですね」
「そうか……で、その箱みたいな奴は何だ?」
サソリの関心が初春の持っているパソコンへと向いた。
「パソコンを知らないの?」
「?」
「えっと、情報を検索して自由に読んだりできるような物です」
「ほう、便利な箱だな。ちょっと調べてもらうか」
「何を?」
「オレがさっき言った単語。お前らが無知なだけかもしんねえから」
カチン。このガキは一体……どんだけ生意気なんだあー。
しかし、検索を掛けてみたがどの単語も明確な情報に辿りつくことはなかった。
ただ、人柱力というのが都市伝説サイトに繋がったことぐらい。
「学園都市での人柱行為があるらしい……人柱だけがヒットしたみたいです」
「ふーん、あまり役に立たんな。疲れたから寝る」
サソリは、瞼を閉じて寝る態勢になった。
そこには、容姿相応の寝顔をのぞかせる。
「……どう見ても私たちより歳下よね」
「全くどんな育ち方をすればこんな生意気な性格に」
常盤台コンビが寝ているサソリを指さして言い放つ。
「聞こえてるぞ」
サソリの語気を強めた言葉が四人に突き刺さる。
初春がパソコンを閉じようとした時、都市伝説サイトの下の方に妙な情報があるのを発見した。

高エネルギー物体を学園都市直属の研究機関が見つけ、解析しているらしい

んーあんまりこの少年には関係ないかな。初春は×を押してインターネットを閉じるとパソコンをシャットダウンした。

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