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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第3話 サソリの正体
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キングをしていないといけない。
逆にマーキングをしていないところには飛ばすことはできない。
そのため、飛雷紙の術は白井のように高度な演算能は必要ではないが、あらかじめマーキングをしていなければ意味がないということになる。
使い勝手がよさそうなのは、マーキングのいらない白井の空間移動方が良さそうといえる。
それをいとも容易くこの年端もいかぬアカデミー生が簡単に行えるとは、やはり何か根本的に違うようだ。仕組みやシステム自体が違うような大きなカラクリがあるような気がしてならない。
「そのじくうなんちゃらって?」
佐天が訊いてみる。
「時空間忍術な。忍の中でもかなり高度な術だ」
あまり深く説明しない。
「忍って……忍者?」
佐天が何か顎に手を当てて、名探偵風にずいとサソリの前に出てきた。
「ああ」
「うそ!?あたし本物見たの初めてかも!よ、よろしく」
なぜか興奮し、手を前に出して握手を求め始める佐天。そして、サソリの手を握るとブンブンと縦に振る。
「いでで」
何故だ?サソリはどうして良いのか分からない表情で周りを見渡す。
見たのが初めて……ということはあまり一般的ではない?。
「忍はいないのか?」
探るようにサソリは訊く。
「うーん、言葉自体が軽く死語になりかけてますわね」
まいった。だいぶ元いたところとは違うみたいだ。
「待って!忍者ならほらなんか術ができるってこと?」
佐天が初春のパソコンを奪って、カタカタとキーワードを打ち込んで画像や説明文を表示させる。
「こんな感じで」
と画像で出てきたのは、口から炎を吐いている浮世絵だ。
「……火遁かよ、オレの専門外だ」
「かとん?」
「その言葉もわからねえのかよ……火を使った術だ」
「えーと……次これ」
手裏剣とクナイ画像が出てくる。
「ああ、使ってたな……随分と写真があるんだな」
「やってみて!やってみてよ」
「やれって言われたって、どっちも今持ってねえぞ」
「ええー」
「あんまし役に立ちませんわね」
「こいつら……」
「ちょっと待って、えっと手裏剣っと……あった。4セットを初春宛てに」
「ちょ、ちょっと何注文してるんですか!?」
「実際に見てみたいじゃん。結構手ごろな値段よ5000円出せば買えるし」
「意外に高いじゃないですか!せめて自分宛てに注文してくださいよ」
「ああーダメだ。刃がついてないみたい。もう少し探してみる」
銃刀法の関係により、刃がないものが多いみたいです。
「いい加減にしてくださいよ」
佐天から強引にパソコンを奪取する初春。
「こいつら何してんだ?」
「まあ、気にしないで」
パソコンを没収されて、つまらなさそうに口を尖がらせると、佐天が思いついたようにサソリに聞いた。
「ねえねえ、分身の術見せてよ。御坂さん
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