第9話 繰り返す過ち
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飽き足らず、今はほかのギルドをも吸収しているようだ。確認できたのは、鋼鉄(アイアン)の淑女(メイデン)、もう一つは照合中で特定には至っていない。どうだ?恐らく、今ここにいる面子全員で行けば、捕縛もとい投獄出来るだろう。だが、恐らくこの場の3分の2は殺されるだろうが。攻略組が消えれば誰がこのゲームを攻略する?誰が皆を救う?いいか、奴らには時期が来るまで手を出すな。情報は与えた。その情報を元に、密偵を飛ばすなら好きにしろ。だが遣り合うな。ならば何故情報を売ったか?認知させるためだ。警戒させるため、戦うためじゃない。今は我々が押さえ込んどいてやる。だが、時期が来れば、全ての情報を渡し、それを元に討伐。それが今考えている俺のベストだ。」
シーン...。
「キバオウとか、行ったか。あんたのギルドは25層のクウォーターポイントで主力を無くしているな。その状況で出くわしてみろ。恐らくまだ戦力はズタボロだろう?」
「クッ...」
「大人しく待っていろ。時期を。」
「以上。今回は皆に情報が全て書かれた書類が手渡される。それと金をトレードし、受け取ってくれ。新しいのが入れば、この件に関しては無料で情報を提供しよう。」
ガヤガヤとやかましくなり始めた中。キリトとクラインが俺の元に走ってくる。
「よう。どうしたよ。」
「ミネ、お前どうやってこれだけの情報調べ上げた?」
「こいつぁ俺のフレンドのギルドを壊滅させた奴らと同一なのか?」
「クラインに関していえば知らん。キリトに関して言えば〜...まぁ、死にかけた。」
「お前...。やっぱり以前から...いや、だいぶ変わったか。何せ今は嫁がいるもんな?」
「ぬぁわぁにぃーー!?どの子!?紹介してくれ!」
「何言ってやがる。昨日もそれらしきこと言ってたよな?」
「そりゃ、腕組みながら歩いてりゃ誰でもそう思うだろ。」
横で血涙流しながらハンカチを噛む阿呆は全力でスルーさせて頂くとして…。
「深い事情ってのがあってだな…。」
すると、ツイツイと後ろから軽く引っ張られる。
「んあ?ってアリー。お前やっぱ今日様子へんじゃねぇか?」
「ほら。な?」
「クソぉぉぉぉッ!!」
《メッセージが届きました》
「ん?誰からだ?」
《From ×××》
「キリト、クライン、悪い。少し出てくる。アリー、少し待ってろ。」
すごい勢いで走っていったミネを見て、2人が顔を丸くするが、アルゴだけは、顔を青くしていた。
それは、ミネが昨日と同じ顔をしていたから...。
昨日と同じ場所。
そこに、俺は立っていた。
《Fro
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