第9話 繰り返す過ち
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えんちゃうか。」
周りが肯定するが、過半数が否定的だった。
「ならば、今肯定したお前らには優先的に、情報をやろう。事細かに細部まで...しかし、有り金は全て置いていけ」
「なんだよそれ!」
「なんやとっ!?」
すぐにこちらに噛み付いてくるが、俺も怒鳴り返す。
「今から死にに行く奴らに金が必要か?確かに俺らは商人だが、それと共に今は攻略に参加する攻略組でもある。手練を60人。それでも、討伐は愚か、捕縛すら出来なかった。この意味がわかるか?被害がなかったのは幸運中の超幸運だ。事実俺と、うちの戦闘のスペシャリストである傭兵部隊、それが死にかけた。先に情報をやる。相手のギルドは同盟を組んでいる可能性がある。確認できたのは3つ、そしてそう勢力は100を超えている。さて、そこでお前らに問いたい。」
「...な...なんやねん!」
「人を...殺せるか?」
シーン...。
一言も発する者はいなかった。
「奴らは平気で殺しに来た。我々は必死に逃走を図った。さて、牙のない犬の群れと、死肉でさえもしゃぶり尽くすハイエナ。どっちが食い殺されるかなんて、分かっているだろう?」
さてと、引っ張るのもここまでか。
「さて、ここからは情報の売り買いだ。買うものだけ残れ。おひとり様2000コル。買う人間だけ残れ。それ以外は、去れ。客以外はいらん。」
いつもなら言い方に文句をつけるアリーも、朝からずっとボーッとしたまま。ほんと、何があったのやら。
結局、全員残ったらしい。1人も席を立っていない。
「いいだろう。今回の情報は、オレンジギルド、笑(ラフィン)う棺桶(コフィン)についてだ。構成人数自体は恐らく30以上。ボスを含めた幹部は3名。ボスはプレイヤーネームPoH(プー)、こいつだ。独特な話し方だが、他にはない強烈なカリスマ性を持っている。戦闘スキルも高く、武器も確認できた。魔剣の類い、友切包丁(メイトチョッパー)だ。そしてこの赤目が、XaXa(ザザ)。武器は刺突剣(エストック)だ。知っているものは知っているだろう商会トップクラスの細剣(レイピア)の達人であるカルテルが苦戦した程の実力者であり、言葉を短く話す癖がある。そして、最後にJohnny(ジョニー) Black(ブラック)。」
こんこんと、写真を続きながら説明を続ける。
「子供っぽい言動とは裏腹に、俺でも気づかない程のスニーキングスキルを持ち、毒仕込みのダガーを使う。正確無比な投擲技術もあり、まるで中世のアサシンのような奴だ。実際の接近戦闘はまぁ、強いっちゃ強いって所だ。事実うちのもんが物足りないと、愚痴こぼしてたくらいには」
ここに来て一気に抜けた顔になるが、もちょい…釘差しとくか。
「だが、奴らは自身のギルドじゃ
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