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提督は頷いて挨拶を返し、初霜の手にある今日の仕事分である書類を受けとろうとして――先ほどあった、自身の中で消化できぬそれを初霜に聞いてしまった。
「ねぇ初霜さんや、初霜さんや」
「はいはい提督。なんですか?」
提督は初霜から書類を受け取りつつ、二人分の熱も未だ消えぬソファーに目を向け、聞いた。
「初霜さんがこのテーブルで僕とご飯食べるなら、どこに座る?」
「隣です」
即答であった。
「まぁ、私の場合秘書艦をやってますので、そこまで一緒したら皆に悪いんですけれどね」
彼女の、又は彼女達なりの線引き、協定なのだろう。もちろん、提督は知りえぬ事であるのだが。
初霜の即答を聞いた提督は、頭をかきながら天井を仰ぎ、朝食時の初風を思い出しながら肩をすくめた。
「なんだ、普通の事なのかい、あれは」
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