第1章:平穏にさよなら
第26話「これから」
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がない。
「(...ま、友人が増えた事を考えれば良い事だしね。)」
司さんにクロノにユーノ。そして友人と言うより家族だけど、椿と葵。
他にも士郎さんやプレシアさんなど、大人の人とも交流ができた。
その事を考えれば、厄介事ばかりではないけど...。
....まぁ、さっきも言った通り、気にしてもしょうがない。
その時その時を享受していこう。
〜out side〜
どこか遠い世界の森の中、二つの影が一つの影を追いかける。
「....はっ!」
「ブモォッ!?」
「せやっ!」
一人が矢を放ち、もう一人が剣で仕留める。
どうやら、追いかけていたのは猪のような生き物らしい。
「...ふぅ、今日の狩りはこれでいいわね。」
「そうだね。」
猪モドキを仕留め、一息つく二人。どうやら男性と女性のようだ。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか....。」
「いえ、ちょっと待って。」
男性が猪モドキを縄で縛り、持って行こうとして女性が止める。
すると....。
―――がさがさ...
「....なるほどな。」
「結構でかいわよ。」
草をかき分ける音に、二人は警戒する。
「...魔法、いけるか?」
「最近は調子がいいわよ。だいぶ強くなった実感があるから。」
「...俺もだ。」
そんな会話をする二人の前に、音の正体が現れる。
「倒すのは無理だったら逃げるぞ!」
「分かったわ!」
長く鋭い爪に、ぎらつく牙。そして大きな体といかつい顔を持った熊のようで全然違う生き物。...それが二人と相対したモンスターだった。
「爪とかは俺が防ぐ。」
「私は足を狙い撃てばいいのね。」
二人を視認した途端、熊モドキは男性の方へ図体に見合わない程高速で接近し、爪を振るう。
「はぁあっ!!」
―――ギィイイン!!
気合を込め、腰の捻りをしっかり入れて男性は剣を振う。
そんな渾身の一閃で、何とか爪を正面から防ぐ。
「貫きなさい!」
そこへ女性が魔力を込めた矢を熊モドキの足に放つ。
「グギャァアッ!?」
「隙あり!」
足に矢が刺さった事で怯んだ熊モドキを、男性はすかさず剣を一閃。
「制御任せた!」
「ええ!遠慮なく放ちなさい!」
足の矢と腹に決まった一閃のダメージで熊モドキは動けないのを確認した後、二人は少し間合いを取り、並んで立つ。
そして、二人共念じるように両手を突きだし、魔法陣が二重に発生す
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