第1章:平穏にさよなら
第26話「これから」
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ないでおこう。
「じゃあ、“草野姫椿”でいい?」
「ええ。それでいいわ。....まさか、かつてあの子が考えた名前と同じだなんてね...。」
「えっ?」
「...なんでもないわ。」
後半の言葉が聞き取れなかった。...まぁ、特に何かある訳ではないだろう。
「薔薇姫は......ダメだ。薔薇しか思いつかない...。」
元々名前に薔薇が入ってるから先入観的な感じで思いつかん。
「えっと...葵...とか....?」
なんとなく、ほんの何となく元気なイメージのある“葵”と言う名前を挙げてみる。
「お〜!あの子が考えた名前と一緒だね。」
「...凄い偶然ね。」
...あの子って前の主の事だよね?確かに、凄い偶然だ。
「じゃあ、登録の際の名前は“草野姫椿”と“薔薇姫葵”でいいかい?」
「構わないよね?」
「ええ。」
「大丈夫だよ。」
手元にあったメモに士郎さんは書いておく。少ししたらめでたく二人の名前は“草野姫椿”と“薔薇姫葵”になるだろう。
「じゃあ、キリもいいし、今日の特訓はこれで終了だ。」
「ありがとうございました。またお願いします。」
「ああ。店の勤務時間外なら、大抵受け付けるよ。」
「はい。では、さようなら。」
そう言って僕らは高町家の道場を後にする。
...あ、ちなみに外出する際はかやのひめは耳と尻尾を隠してる。
隠居生活を送ってる際、使えるようにしていたらしい。
「戸籍...ね。面倒な物が増えてたのね。」
「まあ、身分を証明するにはそういうのも必要だからね。」
ずっと隠居生活をしていたかやのひめ達は戸籍という概念を知らなかったみたいだ。
「...まぁ、決まった以上、これからは椿と名乗るわ。」
「あたしは葵だね。」
「優輝たちも新しい名前で呼ぶようにね。」
「分かったよ。」
かやのひめ改め、椿の言葉に頷く。
「じゃあ、帰ろっか。私達の家に!」
「...ええ。」
まだまだ元気のある緋雪の言葉に、椿も笑みを返しつつ返事する。
「(....これからしばらくは、平穏に過ごせそうだな...。)」
緋雪たちの誘拐事件に始まり、椿と共に巻き込まれたロストロギアと次元犯罪者絡みの事件。他にも細かい所を言えば王牙とのいざこざもあったな。
....ホント、色々大変だったな。
「(...なんだろう、また何かに巻き込まれそうな気が...もう、諦めるか。)」
どうせ、自分の性格的に巻き込まれたら巻き込まれたで積極的に解決に向かおうとするからな。それなら気にしてもしょう
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