第1章:平穏にさよなら
第26話「これから」
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処する。
当然、そんな事をすれば恭也さんも驚く。
「...つくづく驚かされるな...。」
「いえいえ...恭也さん達には及びません...。」
実際、僕の今の動きは恭也さんに劣っている。知覚力を上げるとは言え“神速”のように周りが止まって見えるほどではないし、使える時間も3秒に満たない。
...その代わり負担が少なめかもしれないが。
「剣の腕も体術も申し分ないとは思うが...。」
「そうですか...?...ですが、まだまだ足りないと....。」
「...そう思うなら、付き合おう。御神流でない強い相手との打ち合いは、俺にとっても得になる。」
例え技量が十分にあっても、護るための力が欲しい。だから護る事に長けている御神の技を使う士郎さん達に鍛えてもらうように頼んでいるからな...。
「さぁ、まだまだ行きますよ!」
「あぁ、来いっ!」
その後も、しばらく僕は恭也さんと打ち合った。
「....疲れたぁ...。」
「お疲れ様。どうだい?手応えは?」
「...少しは強くなれた。...そんな気がします。まだまだ精進しますけどね。」
散々打ち合って疲れた僕に、士郎さんはタオルと飲み物を持ってきてくれた。
「そういえば優輝君、彼女達の事なんだが...。」
「かやのひめ達ですか?」
「ああ。彼女たちは君の家に住むんだろう?だとしたら、戸籍が必要になる。」
確かにそうなるな。やっば、考えてなかった...。
「...この際、戸籍自体は僕が用意するさ。」
「え、あ、ありがとうございます。」
「問題は戸籍を作る際の名前だ。そのままの名前で登録する訳にもいかないだろう?」
「...そうですね。」
かやのひめとか、薔薇姫とかじゃ不自然すぎる。...名字として使うならまだしも。
「....式姫には、かつて各々の主が個別に名前を付けていたわ。今回も同じようにすればいいんじゃないかしら?」
「そうなのか?...けど、名前か...。」
「なんでもいいわよ。語呂とかさえに気を付ければ。」
かやのひめにそう言われて少し考える。
「かやのひめ...う〜ん....つばき?...椿か...。」
かやのひめは嬉しくなると花が出現するため、花の名前を考えてしまったが、“草野姫椿”...結構語呂もいい。
「椿...花言葉には“控えめな優しさ”や“誇り”と言った意味があるね。」
士郎さんがそう言う。...あ、花言葉があったか。
「うーん...心当たりがある程度だけど...。」
そこまで難しく考えられない...。やっぱり花言葉はあまり考え
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