第三話
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ほどきを習ったそうだ。
その特殊な経緯にすごいとしか言えないな。
「それを言ったら田中先輩も銃を扱えるんですね」
いや、俺の場合はVRMMOFPSで培ったものだからリアルでは撃ってはいないんだよな。まあ、それを言ったら変に思われるし、とりあえずはリアルで銃を撃った経験があると言っておくしかないな。
それから銃選別だが、俺と平野を除けば銃に関しては素人だらけだ。銃というのは確かに強力だが、ヘッドショットを決めるには、高い技能が要求される。そのため素人である小室達にアサルトライフルやバトルライフルで<奴ら>の頭をぶち抜くのは無理がある。
そこで俺はショットガンを選ぶことにした。ショットガンなら散弾であるし、弾が拡散するので素人でも相手に当てやすい。反動と近距離で撃たなければいけない事を除けば素人でも扱いやすいメリットがある。
俺が選んだのはモスバーグM590。モスバーグ社が開発した軍用ショットガンだ。ショットガンにしては珍しい銃剣を取り付けられるし、近接戦闘も難なくこなせるならこれがいいだろうと俺は思った。これを小室、宮本、卓造に渡しておく。
小室と卓造は銃の初心者だし、ショットガンなら当てやすい事が理由だ。いざとなれば槍替わりにも使えるからだ。宮本も同じ武器を選ばしたのも小室達と同じ理由だが、宮本は槍術部の出身であり、銃剣を取り付けられるモスバーグM590なら扱いやすいと思ったからだ。
高城とナオミには短機関銃の最高傑作と名高いMP5シリーズのMP5SD6にした。二人に悪いが、ショットガンを扱うには反動が原因で難しいし、近接戦闘もスペシャリストである毒島や宮本以外にも小室よりもはるかに劣るし、肉弾戦が苦手な平野と、どっこいどっこいだし。それなら9mmパラべラム弾を使用する低反動の短機関銃の方が扱いやすいと思った選択だ。
それにMP5SD6は設計的にサイレンサーが装備されているので、音も最小限に抑える事が出来るし、それでも音が出るので<奴ら>は群がってくるが、それでも音を抑えるのは重要な事だ。
毒島にかんしては、銃器は扱わないと断言された。自分の証に合わないからだと言われたのだ。そのため俺は仕方なくクナイといった投げナイフ的な武器を渡しておいた。クナイや手裏剣といった武器は、デスバレットに存在する武器だ。デスバレットではネタ武器の一つとして知られる。何しろ銃と比べて扱いが難しいし、人によっては実弾銃以上にあさっての方向にいってしまう事もあるからだ。
メリットといえば、弾道予測線が現れない事だ。これを利用して建物に潜伏して暗殺するスタイルもあったが、それでも扱いが限定的に限られているため、好き好んでスキルを獲得するプレイヤーは、それほどいなかったのだ。
拳銃も9mm口径で統一した。何しろこの日
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