第三話
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地である工場についた。
「ここって3年ほど前に潰れた工場よね」
「確か、ニュースで麻薬の生成する工場が警察に見つかってそれで潰れたんだと思うけど」
宮本と小室が思い出したように呟く。そうここは既に潰れて無人の工場である。俺はここで扱っても問題はないと確認してこの潰れた工場で非常時に備えた装備の倉庫を作ったのだ。
デスバレットでは、ある一定のレベルを超えると自分専用の倉庫を保有する事が出来る。その物件を購入する事が条件だが、この世界では、物件を購入するシステムを無視して保有者がいない建物であれば同じ機能が扱える事がわかっている。去年程に、この放置されている工場に目をつけて俺はここで非常時に武器を揃える基地を作ったわけだ。まあ、普通にコマンドを入力すれば武器は作れるが、いちいちコマンド入力をして武器を出すのもめんどくさいし、いったん出しておけば、装備も簡単であるのも理由の一つだ。
俺はカギを使って扉を開けた。中は放置された工場らしく物が散乱していたが、地下に続く階段を見つけて歩き出す。そして地下室の扉を開けると、そこはガラスケースの中に飾られた銃器がずらりと並んでいた。
「うひょおおおお!!」
これに平野は興奮して小躍りを初めて走りだした。俺がハイパワーを見せた時とは比べ物にならない程のテンションの高さに俺も含めて周りはドン引きであった。
「これは、スイス軍で正式化されたアサルトライフルのSG550のカービンタイプで、更に短くしたコマンダーバージョンのSG552!。こっちはFNバースタル社が開発したF2000まで!しかも、セミオートオンリーのFS型じゃなくてフルオート対応の軍用モデル!どれも日本だと違法だ違法!!」
ブツブツと語りだす平野に周りは、どのように反応していいかわからなかった。そこで、ようやく毒島が呟きだす。
「ここの保有者は戦争でも始めるつもりだったのか?」
「床主って意外と治安が悪いだなと気がついたよ」
毒島に小室。言いたいことは分かるけどよ、あまりツッコミは勘弁して欲しいものだ。用意したのは俺だけど、何しろ今までイベントやモンスター討伐のクエストで偶然手に入れた報酬のアイテムだが、ここの展示してある銃器は無改造の銃たちだが、昔から収集癖がある俺は、これを手放す事をしなかったので、無駄に倉庫に突っ込んでしまったのだ。
今は、それのお蔭で助かってはいるけど。
「とりあえず武器を選ぶぞ。言いたいことは分かるが、今はこの武器のお蔭で生き残る可能性が高いのも事実なんだ。」
そして俺達は武器を選び出す。趣味全開の平野を呼び戻して俺と平野で武器選別をした。マイクロバスで聞いた話だが、平野はただのガンマニアという訳ではなく、実際にアメリカにいってPMCの職員に銃の手
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