第三話
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イパワーを金髪の不良に向けて撃った。とっさに反応して撃ったことなので眉間に命中することはなかったが、それでも腹部に命中して金髪不良は下に崩れ落ちた。
「がああああ!!」
「きゃああああ!!」
「ひい!!」
激痛が走り悶絶する金髪に車内の後ろの席にいる女子生徒と男子生徒が悲鳴をあげていた。周りの空気は固まる。
「あ、あなたは自分で何をやったのか理解しているんですか!」
「殺さないだけありがたいと思いな。何度も言うが、俺は引き金が軽いからちょっとした事でぶっ放しちゃうよ。これ以上、俺達に関わるなら躊躇なく次は心臓か眉間にぶち抜くぞ。平野、一緒に後衛を務めるぞ。毒島や宮本は先に下りて皆を先導しろ」
「は、はいわかりました」
「心得た」
「わかったわ」
こうして俺達はバスから降りる。降りる途中で紫藤の悔しそうな表情がうけたけどな。最後に俺がバスを降りようとした時に二人ほど俺によってきた。
「待ってくれ。俺とナオミも一緒に連れて行ってくれ!」
「お、お願い」
こいつら後ろの連中と一緒にいた奴らじゃないか。まあ、確かに他の連中ほど紫藤の演説に共感しているようには映っていなかったが、それでも結構イカれた行動をした俺がいるグループに付いてくるとはよほどの馬鹿なのか?それとも肝っ玉が据わっているのかのどっちかだな。
「別に俺は構わないけど。小室、お前が決めろ」
「え、僕がですか?」
「このグループはお前が中心だ。お前がOKなら俺はとやかく反対する理由もない」
小室はあまり自覚していないだろうが、小室にはリーダーシップがある。学校の正面玄関で高城の理論を証明するように、自分から<奴ら>の餌になりかない行為を自分から行った。職員室でも明確に目的を伝えて指示するだけでなく、自分から率先して動く行動はまさにリーダーに相応しい行為だ。
自覚がないが、自ら行動を起こして周りの皆に勇気を与える行為はまさに人を率いるリーダーとしての素質は十分にある。紫藤のように暴力的な狂気なカリスマとは別に、人に勇気を与えるカリスマを小室は持っている。実際にバスでも宮本や高城は小室を頼っている発言は結構見かけるし、あの毒島も少なからず年下の小室を頼っている説がある。平野も小室を頼りしている事もわかるしな。
「来てもいいよ。僕たちの目的に文句がなければだけど」
「ああ構わない」
卓造と呼ばれる男子生徒は同意するように答えた。ある意味で個性豊かな面子と行動を共にしようとするのは小室がいるのも理由の一つだな。
そして俺達はバスを出て新たな仲間を連れて行動を共にする。
ーーー。
しばらくして町を歩いて<奴ら>との偶発的な戦闘を繰り広げながらも、俺達は目的
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