第三話
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。このままここにいては小室達の目的は達成できる事はほぼ不可能と言ってもいい。
最初こそ銃で脅して紫藤が主導権を握る事は回避したが、それも難しくなっている。このままここに居ては、俺達は嫌でも紫藤と行動を共にする羽目になる。それだけは俺も勘弁して欲しいし、宮本も紫藤についていく事は全面的に否定しているしな。
それに、床主市でイザという時に備えた基地がある。俺はそこで装備を充実させたい。
「この状況で備えはいくらかあった方がいい。俺の知り合いの工場にいけば、この非常時に役立つものは沢山ある」
「という事は銃もいっぱいあるって事ですか!」
「うるさいデブオタ!!」
「ぎゃふん」
平野が興奮した所を高城が殴って黙らせる。平野が変な声を発していたが、まあ、あんまり気にしないでおこう。
「銃もあるし保存食もある。裏でちっとやばい事に絡んでる人だけど、この非常時においては助かる。お前らが来るなら俺は案内するぞ」
こう言っておけば周りも納得するかな。ゲームの能力で用意したなんて誰も信じないだろうし。
「僕はついて行きます」
「私も、アイツについていくなんて絶対に嫌!」
小室と宮本は即座に同意した。他のメンツも見渡すと、高城、毒島、平野も頷いてくれた。
「私も良い?私はもう両親はいないし、親戚は遠くにいるから離れる理由もないしね。それに紫藤先生は好きじゃないの」
鞠川先生の答えに皆がフッと笑った。まあ、あんなきな臭い奴を好きになろうとは思わないな。アイツのきな臭さに気がつかない奴は間抜けとしか言えないけどな。
「どうしたのですか皆さん。ここは一致協力して」
「お断りするわ紫藤先生。あたしたちはあたしたちの目的があるの!!修学旅行じゃあるまいし、あんたに付き合う義理なんてないわ」
「ほう……あなたたちがそう決めたならどうぞご自由に高城さん。何しろ日本は自由の国ですからね」
これで自分に逆らう勢力がいなくなるって紫藤的には嬉しい事だろう。本音では自分の洗脳を受けない俺達を忌々しく思っているだろうしな。
「そうだな。好きにさせてもらうぜ。このバスを使うならご自由に、新興宗教の勧誘ならよそでやりな」
ピッと中指を立てて挑発行為をした俺だ。紫藤は表情こそ崩さないがこめかみが一瞬ピクリと動いた。この程度の挑発では表情は崩さないが、一人だけ俺にキレて向かってくる奴がいた。
「テメー!紫藤先生がやってる事は間違ってねんだよ!いう事を聞きやがれ!!」
先ほど脅した金髪が俺達に殴りにかかってきた。つか、俺が銃を所持してる事を理解してないのか?まあ、たぶん頭に入っていないな。なんも考えないでキレただけだろうよ。
「さっきも言ったが、うるせえよガキが……」
ハ
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