第九章 長い長い一日
第七話 長い一日5
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ったが、冷静に話を聞く準備を心でしてもらえた。
「あなた、名前は?」
「シンク・・・」
「よし、シンク。逃げるわよ、この国から」
私はシンクの手を握る。
零式のシンクみたいに一撃デカイのぶちこむ手をしてない!!
女子の塊の手をしている。
「ティナがあなたを探して来るはずよ!!」
「えっ、なんで?あの女に何が出来るの?」
私の答えは単純だった。
「拷問。
人が防衛本能で嘘をついたり、反撃したりするように、魔法も生きるためにやるわ。
もしシンクが拷問され、時を繰り返せと言われたら・・・」
「でも、私、そんな高度な魔法はできない!!」
「生きるために、魔法はあなたを生かすために、時を繰り返す魔法を使うはずよ。」
「水の泡になるなんて・・・
でも逃げるってどうやって!?」
そこがかなり問題になる。
ユウたちがティナを倒してくれれば理想的。
もしそうならなければ、遠征挺に乗せるしかない。
しかし、人数オーバーする。
「敵の遠征挺を奪う」
「うわ、楽でいいね。トリガー使いは三人だけらしいし。
歌川もやるでしょ?」
「そうしないと駄目らしいな」
決まりだ。敵の遠征挺なんて動かし方がわからないけど、奪うだけなら私たちでやれる。
ただ、それまでにユウたちがもつか。
三輪や狙撃手組は無事なのか。
「・・・あれ、風間さんは?」
「それが・・・」
〜〜〜〜
そうか、思い出した。俺が払った対価を。
今、意識があるってことは時は繰り返されていない。
敵を目の前にして余裕な自分がいる。
「なんだ、貴様」
「すまないが、お前を斬る用事ができた」
俺はスコーピオンを敵の顔に向けた。
二度と時を繰り返さないように、徹底して潰すように。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ