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その手で引き金を引け!!
第九章 長い長い一日
第七話 長い一日5
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ったが、冷静に話を聞く準備を心でしてもらえた。

「あなた、名前は?」

「シンク・・・」

「よし、シンク。逃げるわよ、この国から」

私はシンクの手を握る。
零式のシンクみたいに一撃デカイのぶちこむ手をしてない!!
女子の塊の手をしている。

「ティナがあなたを探して来るはずよ!!」

「えっ、なんで?あの女に何が出来るの?」

私の答えは単純だった。

「拷問。
人が防衛本能で嘘をついたり、反撃したりするように、魔法も生きるためにやるわ。
もしシンクが拷問され、時を繰り返せと言われたら・・・」

「でも、私、そんな高度な魔法はできない!!」

「生きるために、魔法はあなたを生かすために、時を繰り返す魔法を使うはずよ。」

「水の泡になるなんて・・・
でも逃げるってどうやって!?」

そこがかなり問題になる。
ユウたちがティナを倒してくれれば理想的。
もしそうならなければ、遠征挺に乗せるしかない。
しかし、人数オーバーする。

「敵の遠征挺を奪う」

「うわ、楽でいいね。トリガー使いは三人だけらしいし。
歌川もやるでしょ?」

「そうしないと駄目らしいな」

決まりだ。敵の遠征挺なんて動かし方がわからないけど、奪うだけなら私たちでやれる。
ただ、それまでにユウたちがもつか。
三輪や狙撃手組は無事なのか。

「・・・あれ、風間さんは?」

「それが・・・」

〜〜〜〜
そうか、思い出した。俺が払った対価を。
今、意識があるってことは時は繰り返されていない。
敵を目の前にして余裕な自分がいる。

「なんだ、貴様」

「すまないが、お前を斬る用事ができた」

俺はスコーピオンを敵の顔に向けた。
二度と時を繰り返さないように、徹底して潰すように。

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