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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第494話】
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だが自然とヒルトは瞬時加速の体勢を取ると真っ直ぐと突き進む。
「なっ!? オレ達の作ったイージスに向かって突撃するだと!?」
「あ、危ないッスよ! 有坂君!!」
焦る二人を他所に、ヒルトの機体の両腕部装甲が可変展開し、特殊な粒子膜が機体を覆った。
そして、イージスの中に突撃――それを突破すると、そのイージスがもたらしたエネルギーを纏い、紅と蒼が混ざったそのエネルギーを、瞬時加速による加速で増した体当たりの一撃が襲撃者に直撃した。
その威力は凄まじく、食らった襲撃者の機体はコアもろとも消滅し、纏ったエネルギーをアリーナ天井へと解放したら、まるで其処だけをくり貫いたかの様に丸い大きな穴が天井を貫通していた。
『マスター、これも必殺技登録するのですよぉ( ´艸`)』
「……必殺技って……、てか……消滅するほどのエネルギーって……」
ため息を吐くヒルト――だが、これで全ての戦いが終わったと思うと、急に疲れが出たのか、空中でぐらりと体勢を崩すヒルト。
ダリルとフォルテの二人が慌てて助けに向かおうとするのだが、それより先に助けに入った二機の機影。
「……お兄ちゃん、頑張りすぎ。 少しは美冬にも頼って欲しかったな。 ねぇ、美春?」
「うん。 ……でも、それが私の『マスター』だから……」
美春は優しそうな眼差しをヒルトに向ける、穏やかな表情のまま寝息を立てるヒルトの表情に、美冬も同様に優しく見つめた。
それから少しして、教師部隊が到着、傷の深いダリルとフォルテの二人は担架で運ばれ、二人の機体は学園の整備室へと運ばれた。
長かった一日――ヒルトの尽力、そして学園上空で孤軍奮闘していた有坂陽人の尽力。
そして、人知れず遥か上空――無限に広がりを見せる成層圏――『インフィニット・ストラトス』で戦った【イルミナーティ】の活躍でIS学園に迫っていた驚異は今の所は消え去った。
一時の平和が訪れた学園に、淡い夕日が学園全体をオレンジ色へと染めていった。
その一方、学園の戦いに介入したイルミナーティの三人。
「あぎゃ、ボス、これだけのコアをどうするつもりだ?」
「……いつか来るべき【戦い】に備える為に必要な物だ、とはいえ……コアのままでは意味はそれなりにしかないがな、これが」
いつか来るべき【戦い】という言葉に、カーマインは疑問に思うも、それを口にする事はなかった。
隣を飛んでいたシルバー自身が首を振ったのと、ウィステリア・ミスト自身も深く聞くなという雰囲気を醸し出していたからだ。
カーマイン自身、今回の介入に謎が残るものの、今は深く考えずに次は有坂陽人と万全の状態で戦える事、それだけを望むように考え
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