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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第494話】
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「狙いを変えた……!? 有坂! お前じゃ敵わないから逃げろッ!!」
咄嗟に出たダリルの言葉に、ダリル自身が一番驚いてしまった――何でオレは下級生の心配をしてるんだ、【敵】になるかもしれない人物に――。
だが、ダリルのそんな言葉に首を振ったのはヒルト自身だった、粒子展開を終えた北落師門・真打ちを構えると、何合と剣を交え、激しい空中戦を繰り広げる。
時にはヒルト自身が会得していた中国武術を交えた独特の戦闘スタイル、襲撃者が距離を離せば手に持つ北落師門を投擲してダメージを与え、地表へと落ちていく北落師門を粒子化し、また再度その刀を握り締めては何度も何度も投擲による中距離攻撃を繰り出していた。
「あ、あれが噂の有坂君にしか出来ないスキル……ッスか!?」
生唾を飲む音が妙にリアルに聞こえたフォルテ、軽い噂とはいえ、そういった情報は時折耳にしていたフォルテ。
距離を問わずオールレンジに戦えるヒルトの戦いに、目を奪われていた。
更に距離を離す襲撃者、だが今度は右肩に備わった長大なランチャーが咆哮を上げた。
正確無比な射撃、その一撃一撃が腕や脚の関節へと叩き込まれ、遂には耐えきれずにブレードの備わった右腕と左脚部を失った襲撃者。
スラスターも不調を来したのか、地表へと落ち、激しい轟音と共に砂ぼこりが舞った。
圧倒的だった、二人がかりで苦戦していた一機を、こうも容易く膝をつかせた有坂ヒルトに――機体性能があるにしても、本人の努力が無ければその性能を引き出す事は敵わないだろう。
地表に降り立った有坂ヒルトは、ダリルとフォルテの二人を見て――。
「先輩方、遅れてすみません。 遅れましたが増援到着です」
そんなヒルトの言葉に、ダリルは赤く染めた髪をかきあげ――。
「ヘッ! 別にお前の増援待ってた訳じゃねぇさ、なぁフォルテ?」
「そ、そぅッスね! あ、有坂君が来なくても、二人で倒せたッス!」
ダリルに同調するように応えたフォルテだが、ヒルトから見てもダメージが大きいのは目に見えていた。
言葉を掛けようとしたその刹那、襲撃者は残った左腕から高密度圧縮粒子砲を放つ。
完全な不意討ち――だが。
「フォルテ!」
「了解ッス!」
残ったエネルギー全てを使い、息のあったコンビネーションを見せる二人――フォルテの機体からは冷気が、ダリルの機体からは熱気が放たれ、それが防御結界――《イージス》を発動させた。
高密度圧縮粒子砲による一撃は、その防御結界によって消滅していく――と。
『マスター! あの防御結界に突撃なのですよぉ!!o(`へ')○☆パンチ!』
突然のイザナギの言葉、
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