ロックマンゼロ3
第29話 壊れた宇宙船
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奴だ」
「サンダーストライク!!」
次の瞬間、オメガに無数の雷が降り注ぎ、再びオメガの両腕が地面に落下した。
「この電撃は…」
ルインとゼロの前にハルピュイアが静かに降り立った。
「お前がオメガ…か…お前のような者をここから出すわけにはいかん。ここで…破壊する!!」
双剣・ソニックブレードを抜き放ち、オメガに斬り掛かろうとした時であった。
「クーックックックッ…オメガよ…。その位にしておけ。お前は今日から…ネオ・アルカディアのメンバーとして、この方と共に戦うのだ…。仲間になる者を殺してしまっては、居心地も悪かろう…」
「グ…オオ…バイル…サマ…」
突如聞こえてきた老人の声に、今までの暴れっぷりが嘘かのようにオメガは大人しくなった。
「ネオ・アルカディアの…メンバーだと!?何者だ!?」
ハルピュイアが鋭い声を飛ばすと、オメガの隣に一人の老人が姿を現した。
「クーックックックッ…我が名はバイル…。Dr.バイルだ…。名前くらいは聞いたことがあろう?四天王ハルピュイア、そして…伝説の英雄ゼロ…英雄のなり損ない…ルイン」
「何で私の名前を…」
「百年前の時点ではまだ貴様の存在は知られておったからのう。エックスとゼロに比肩する性能を持ちながら、最初の大戦で倒れ、英雄になり損ねた存在としてな」
「ムカつく…」
嫌味な言い方にルインは顔を顰めた。
「Dr.バイル…だと!?馬鹿な!有り得ん!!100年前にネオ・アルカディアを追放されたはずのお前が、何故オメガを!?」
「僕が…呼ンだのサ」
ノイズが混じった声が聞こえた次の瞬間、目の前に現れた一体の蒼いアーマーを纏ったレプリロイド。
「エ…エックス…様!?」
存在を認識し、直ぐに跪いたハルピュイアに対してルインは信じられないという目を向けた。
「エックス!?そんな…どうして!?」
「ルイン、あいつはエックスじゃない。コピーだ」
「ギギッ…ハルピュイアか。フフ…変わりない…な。そしテ……会いタかッたよ……ゼロ。そレから…ルインにもね…バイルかラ聞いたヨ、オリジナルの仲間なんダろう?」
「君が…エックスのコピーなの…?」
見た目はエックスに似ているが、コピーエックスの纏っている雰囲気は全く別物だ。
「そノ通リ、オリジナルエックスの完璧ナる…いや、そレ以上のコピーだよ。君が二百年間、眠っテいる間、人間は今までにナい程の繁栄を取り戻した…。かつてそこニいるゼロやオリジナルのエックスでさえ築く事の出来なカった真のパラダイスがネオ・アルカディアに誕生シたんだ。この…僕ノお陰デね」
コピーエックスの発声機関に異常が生じているのかノイズ混じりの声だが、彼は不便と感じていないようだ
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