第31話 とある梅雨の一日
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だよ」
ここがコイツの良いところだよな。
別に無視しても構わないのに、律儀に断りに行くからな。
だからこそ、あのバカみたいに人気が落ちないんだよな………
「まぁいいや、早く俺たちも教室に戻ろうぜ」
「ああ、そうだな」
俺たちはそれぞれの教室に戻っていくのだった。
「いったい何があった!?」
俺の言葉は最もだと思う。
教室に入った瞬間、バカが血を流し倒れているのだから。
「おい、フェイト!」
「どうしたの、零治!?落ち着いて」
「落ち着いていられないだろ、完全に殺人事件だぞ!!」
神崎組だって歓喜の涙を………………
って何で?
「流石、神崎君。みんなが羨ましがるオハナシを受けられるとは」
「流石はリーダー!!」
「一生ついていくッス!!」
神崎は神崎組の二人に肩を担がれ立ち上がる。
「よく言った、同士諸君。我が宿敵有栖零治を倒し、一緒にハーレムを目指そうじゃないか」
宿敵ってなんだよ………
満身創痍ながらも神崎組に宣言するバカ。
「行くぞ、みんな!!」
ぞろぞろ連れて、教室から出ていく神崎組。
後5分で授業なんだけど。
「フェイト………」
「神崎君がしつこく話しかけてきて、あまりにしつこかったからアリサと加奈が………」
なるほどね。
それで歓喜してたのか。
お前らの人生それでいいのか?
「でもアリサちゃん、零治にやるお仕置きはこれの3倍はあるから手加減してるんだけどって」
俺ってマジで化け物だな。
ディストーションフィールド要らなくないか?
結局、神崎組が帰ってきたのは授業が始まって30分後だった………
「暑い………」
5時間目、雨が降ってきて、余計ジメジメしてきた。
「暑い、暑い」
「………………」
「暑い、暑い、暑い」
「………………」
「暑い、暑い、暑い、暑い」
「………………」
「暑い、暑!!」
「うるさいの」
鈍い痛みを感じ、俺はその場で意識を失った………
「鬼だな………」
その様子を見ていたフェリアは呟いた。
「あれ?いつの間に寝ていたんだ?」
俺が起きたら5時間目の休み時間だった。
「始まってすぐだよ。私も今日はちゃんと授業を受けたかったから無視してたんだ」
「そうなのか。でもこの頭の鈍い痛みは………」
「変な夢でも見たんじゃない?」
「そうか、そうだよな。なのはが俺の頭に何かしたのかと思ったよ」
「違うぞ零治、なのはが………」
「フェリアちゃん、世の中には知らんでええこともあるんやで」
フェリアの口をふさぎはやて
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