マブラヴ
1216話
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様々なBETAが入っていたようだが、そのBETAにしても地面へと向かって落下しては潰れ、あるいは母艦級の身体に押し潰されるようにして死んでいく。
「ま、狙いは悪くなかったな。けど、ニーズヘッグを相手にするには数が足りなかった」
もしも今の状況でニーズヘッグへと有効なダメージを与えるのであれば、母艦級数匹、十数匹、数十匹が一気に降り注いでくるくらいはしなければ無理だろう。
まぁ、そんな状況になったとしたら、俺はさっさとニーズヘッグを回避させるだけだが。
「そっちも、放って置く訳にはいかないんだよ!」
元々このホールで待ち受けていたBETAへと向かい、ヒュドラの先端からビーム砲を放つ。
18条のビームが放たれ、母艦級の残骸を回避しながらこちらへと向かってこようとしていたBETAへと次々に命中しては仕留めていく。
そのまま数分程が経ち……やがて、このホールの中に生きているBETAの姿は消え去っていた。
「こんなもんだろ。……さて、次はどこに行くかだな」
ホールの中を見回すが、俺が入って来たドリフトを抜かしても数本のドリフトが存在している。
また、つい先程母艦級が降ってきた場所にも新たなドリフトが存在しており、どこに進むべきか非常に迷う。
こういう時にメギロートとかシャドウを連れて来ていれば良かったんだろうけど、生憎とここにいるのは俺1人だ。
である以上、俺がやるべきなのは……
「勘、だな」
あるいは運と呼んでもいいかもしれないが、適当に進むべき道を決める。
そうして選んだのは、少し離れた位置にあるドリフト。
そこを選んだのは、本当に何があるという訳でもない。
数秒前に呟いたように、勘によるものだ。
正直、このマーズゼロはフェイズ9という規模だけあって、地球にあるどんなハイヴよりも広い。
である以上、そう簡単に反応炉やアトリエといった場所へと到着出来るとは思っていない。
行き当たりばったりというのはちょっと言い過ぎかもしれないが、それでも今の状況ではそういう風に行動するのがベストだろう。
それに、ハイヴの中に突入するのは俺だけじゃない。他の者達も多くが突入しており、寧ろそちらの方が本命だと言ってもいい。
俺がやるべきなのは、とにかくハイヴ内を自由に動き回ってBETAの目を引き付ける事。
ちなみに、メインシャフトから突入するのではなく、こうしてゲートから突入しているのもそれが理由だったりする。
……モニュメントの破壊をせず、きちんと調べたいという技術班からの要望があったのも事実だが。
ただ、ちょっとした疑問もある。
地球上にあるハイヴの場合、メインシャフトには光線級が防御を固めている。
けど火星には光線級がいない以上、どうなっているのか、
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