172
[8]前話 [2]次話
黄昏れて
日も絶へ絶へに
来ぬ人を
待ちてや侘し
粉雪の降る
寒い冬…日も沈んだ黄昏時の淡い時刻…空からは淡い粉雪が舞う…。
そんな…どことなく淋しさの増す風景を眺めていると、来てはくれないと分かっている彼を待つ自分が侘しくなり…身の置き所を無くしてしまう…。
自分の存在する意味を…探してしまう…。
君がため
この身を隠し
消え去れば
少しは意味の
在りしやと問ふ
彼のために…私に何が出来るのだろう…。
私自身、彼にとっては無用の長物ならば…彼の前から去り、一人でどこかへと行けば…それでも意味を成すのかも知れない…。
所詮…私は無駄な人間なのだから、迷惑を掛けずにひっそりと…隠れるように生きれば良いのだ…そう問い掛けるも、答えは見付からず…。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ