暁 〜小説投稿サイト〜
殺戮を欲する少年の悲痛を謳う。
7話 天使のような死神(グリムリーパー)
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が裏口に回ったら、アーシャは狙撃開始。スコープからじゃなくても私を目で捉えられるでしょ?」
 「はい。わかりました」
 「了解です」
 「敵が出てこなくなり次第、各自スニーキングで潜入。アーシャもね。じゃあ開始!」
 彼女たちはすぐさま移動する。
 5分後、アーシャはビルの3階の応接室と英語で書かれた場所に行き、長テーブルを敷きならべ、その上にスタンドをつけたスナイパーライフルを設置し、窓柄に銃口を向ける。
 匍匐体系になると、すべてが見渡せた。
 メリラはアーシャから見えるように裏口に回り、その場所にクレイモアを置く。スコープを通すと、こちらに手を振っている。そして彼女は裏口の石煉瓦に直角に隠れる。ミカエルも同じように壁に背をつけ隠れていた。
 「撃ちます」
 アーシャは工場の窓から見える男の耳から1センチほど上の部分に的確に貫通させる。
 「できた!」
 中にいた連中は慌てて外に流れるように出て行った。
 門から一気に10人ほどの男たちが出てきた。ミカエルはカリヒが使っていた手鏡でそれを確認する。その中で3人しか武器を持っていなかった。ミカエルは片足を軸に体を180度旋回させ銃を乱射する。悲鳴のように銃声が響き渡り、その場に死体を大量生産した。
 そしてメリラのところには順番に入り口から武器を持った男たちが出てきた。人数はわからないが、メリラは半身を出し、アサルトライフルを連射する。それでも敵は押し寄せる。弾が切れると、彼女は投擲型を投げて壁の外側に移り、背面を付けた。
 メリラが投げた瓶は爆発し、金属と瓶の破片が飛び散る。それが運悪く急所に当たった敵はまるでクレイモアのように血飛沫を散らす。運よく当たらなくても、その破片により先ほどのクレイモアは誘爆し、連中を滅多刺しする。
 そしてメリラは中に忍び込んだ。
 次から次へと敵が絶え間なくやってくるため、ミカエルはまだ銃撃戦を行っている。それにアーシャが援護し、敵が踏み入れられずにもどかしい状況が続く。敵はタイヤのついたテーブルを使い、上からの狙撃を防ぎ、ホワイトボードで前からの鉛弾を防ごうとしたのだが、貫通し、あっけなく死体を増やすだけだった。とうとう、アーシャのスナイパーライフル、カスタムゾロターンの弾が切れた。しかし彼女は動じなかった。もう1つのスナイパーライフル、L96A1と弾を持ってきていた。
 そのころ敵は肉の壁を盾にし始めた。
 ミカエルは面倒臭くなったのか、スイッチを入れたクレイモアを放物線状に投げる。すると隠れながら戦っていた敵の大半の脳天を貫き、壊滅状態へと追い込む。ミカエルは3分ほど鏡を見て確認する。敵が出てこなかったので、彼女は中に入る。
 アーシャはそれを見てライフルをスーツケースに仕舞う。そしてエアガンを改造して本物の銃のように作り替えたハ
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