7話 天使のような死神(グリムリーパー)
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
どうやら難易度が一番低いところで、結果的にアメリカ滞在のISに警戒心を逆撫でしたようなものだった。だから彼女ら3人は武器庫である銃工場を狙ったのだ。この工場ではどうやらISが自ら電気と部品を買い、銃と弾丸を製造しているのだという。だからここを制圧してしまえばカリヒ達の安全が確保されたようなものだという。
「私とメリラさんがアサルトライフルで突撃。アーシャさんが後方からスナイパーライフルで援護射撃。これでいいですか?」
ミカエルは2人に軽く説明を加える。
「因みに、私は狙撃に関しては全くの素人です。アーシャさんはそれを専攻しているようですので、立ち位置や今の説明に不満があるのであれば意見をお願いします。というか積極的に言ってください」
と、自信満々に自信のない言動を放つミカエル。それを聞いたアーシャは少し困ったようにこういう。
「初めに突撃はして欲しくないです」
「どうしてですか?」
これはミカエルの初陣同然だ。奴隷時代、カリヒも知らないが、彼女はソロの暗殺者だったのだ。殺しや近接格闘の技術と技量はあっても、団体での“戦争”を行ったことがない。
「突撃ってどういう意味ですか?ざっくり言っていましたけど、もしかして、普段カリヒさんが行っている特攻ではありませんよね?」
「やはり駄目でしたか」
ミカエルは目を下げる。
「スニーキングって言葉を知っていますか?私も詳しくは知りませんが、カリヒさん曰く隠れて隙をついて仕掛ける。だそうです」
「それだと全員を始末できませんよ?」
「でも、ミカエルさんの専門であるナイフを存分に使えるじゃないですか」
それを言うと、メリラは間に入る。
「あのさあ。普通に私とミカエルが見学として入って、中から銃を乱射っていうのは駄目なのかな?」
「無理じゃないですか?ここの工場、正規ではありませんし」
「そうだね、ごめん。適当に言った」
メリラはリュックからM16とカリヒ特性の投擲クレイモアを9つ出した。
「2人とも。装備して」
「え?」
「早く」
半ば強引に支持され、ミカエルはM16を出す。
「アーシャ。準備オッケー?」
「は、はい」
アーシャはスナイパーライフルを取り出す。
「1人3つね」
言葉通りの行動をするメリラ。
「私も昔狙撃の経験があったから支持するわ。あそこの廃ビルあるでしょ?多分中を覗けるわ。取り敢えずそこから見える人たちを取り敢えず始末して」
「ハイ!」
「それからミカエル。私は裏口に行くわ。恐らくここの門と裏口から敵が出てくると思うの。で、取り敢えず人間が出てきたら撃ち殺して。もし敵が多くなって来たらここに直角に避けてね」
「はい…」
「で、アーシャは撃ち終わったらミカエルの援護。それでいいね?私
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ