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殺戮を欲する少年の悲痛を謳う。
7話 天使のような死神(グリムリーパー)
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メリカ軍に仇名す連中を始末すると思えばいいんじゃないか?」
 そう言って僕は扉の前に足音1つ立てずに近づく。
 そして扉に懐中電灯を翳すが、電子ロック式だった。
 「チャフグレネードなんて持ってねーよ」
 僕は面倒臭くなったのでドアを蹴破る。
 すると中から3人の武器を持った男が出てきた。情報通りと言ったら情報通りだ。ただ、中にまだ人がいる可能性もある。僕は閃光手榴弾に火を灯し、銃弾の雨が降る前に、直角に避け、背中をつけた。
 すると大きく光が刺し、銃声が一気に止んだ。
 僕は懐中電灯と手鏡で確認すると声をあげ、目を抑える3人の男が反射して見えた。
 僕はナイフを取り出し、敵に接近する。真ん中の男の首に刃先を突き立て、ナイフを捻じり、その男の後ろに回り込む。血飛沫が前方に大きく噴射した。俺はそのままドアから見て右にいる男の顎を引き上げ、90度男の体ごと旋回する。
 「動くな」
 僕はナイフを首の皮にあてて、脅しをかけた。
 「何が目的か?アメリカの犬が!」
 向かい側にいる敵が銃を構えこちらを見る。僕はナイフの刃を突きながら右手を水平に動かす。血飛沫が向かいの男の顔にかかる。そのまま僕は男を突き放し、時計回りに体を360度回転させ、伏せたような状態になり、男の左足目に回り込む。ナイフを逆手持ちに切り替え、右フックのように突き付け、首を切り落とす。
 「ふう。体力落ちてきたかな?」
 僕はその銃を奪い、中を念のために確認した。すると少量のお金と、5丁のM16、その弾600発以上が見つかった。
 迅速にそれらを車へ運び、僕の証拠となるものすべてを拭き取って帰る。


 「カリヒさん!結局作戦立てた意味がないじゃないですか!」
 リーナは車の中で僕を怒鳴る。
 「作戦が成功したのはいいですが、カリヒさんだけにリスクが生じます」
 その日の朝7時。今、車の中には僕と運転手のリーナだけ。それ以外はガソリンとブルーシートを買いに行っているらしい。
 「ごめんリーナ」
 僕は欠伸をしながら言う。
 「眠たくてしょうがないんだ。説教は後にして」
 「カリヒさんの事を思って言っているんです。今後、このような事が起きてカリヒさんが死ぬのは困ります」
 「わかった。リーナ。今度僕が無茶をしたら罰ゲームをつけよう」
 「何をするんですか?」
 僕は眠かったので適当に受け流す。
 「そうだね。その日の0時になるまでリーナが僕の体を好きにしていいっていうのはどう?」
 「わかりました。それで手を打ちます」
 「本当にそれでいいんだ?」
 僕は小声でつぶやいた。
 
  
 カリヒが就寝についている7時を回ったころ、ミカエル、アーシャ、メリラの3人は難易度が中の下あたりの廃工場に来ていた。ちなみに未明に挑んだアパートは
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