7話 天使のような死神(グリムリーパー)
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
歩きで駐車場までもっていかなければいけないのか。僕はまずレジまでこのやたらと思い肥料を持っていく。すると、鈴奈がレジにいた。
「いらっしゃいませ」
彼女は小さな声でお久しぶりですと言う。
僕は無事だったの?と囁いて聞き返す。
「はい。こちらに住所と氏名を書いてください」
「住所?」
僕は小さい音で家が襲撃されたことを説明する。すると彼女は3時間後にこちらに来てくださいと言った。
「わかった」
僕はそう告げ、その場を後にした。
「ということで、すぐにホームセンターに向かわなくてはならない」
僕は4人の前で説明する。するとミカエルがさっそく突っかかってきた。
「そうですか。一応その鈴奈っていう人も疑った方が良くないですか?」
この中に元敵がいるのにと言いたくなったが、それは規律に厳しいミカエルには伏せておいている。
「疑ったって仕方がないよ。裏切りだったら僕が手にかけるだけだから」
僕はメリラに脅しをかけるように言う。
「頼もしい限りです」
ミカエルは皮肉のように言葉する。
「だから車を出していいか?」
「いいですよ」
リーナは了承してドアを開け運転席に乗る。
「出発します」
車を走らせ、そのホームセンターの近くまで行く。
そしてしばらく待っていると、私服で鈴奈が現れた。
「話をつけてくるよ」
僕は車を降り、鈴奈に近づいた。
「どうもカリヒさん。こちらの資料にこれからの標的が書かれています」
2枚のファイルを渡された。この中に、位置情報が書かれている。
「全部で8枚の用紙があります。標的と言ったのは、ISです」
「ん?ISって?」
「イスラミックステート。イスラム教徒によるテロ組織らしいですが、詳しくはわかりません。武器や食料の調達、金銭の確保はそちらを襲撃して凌いでください。もちろん敵は武装しているでしょう。お気をつけて下さい」
「わ、わかった」
僕はそれを受け取り、手を振って車に戻る。
「どんな内容の話でした?」
ミカエルは助手席から後部座席の僕に問う。
「食料、武器、金銭の案内だ。リスク承知の」
僕は取りあえずミカエルに見せた。
「安心しました。彼女がもしも敵であったらと疑っていたのですが、私がただたんに臆病なだけでした」
「どういうことです?」
アーシャは3列目の座席から頭を乗り出しながら聞く。
「この内容の情報はSRAしか持っていません」
「ああ。だからか」
「それに、彼女のコードネームを見てください」
僕はそこに書いてあったサインを見る。
スパイダーロータス。アルファベットでこう書かれてあった。
「これがなんだ?」
「彼女こそか、SRAの情報を管理している者です。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ