暁 〜小説投稿サイト〜
殺戮を欲する少年の悲痛を謳う。
7話 天使のような死神(グリムリーパー)
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歩きで駐車場までもっていかなければいけないのか。僕はまずレジまでこのやたらと思い肥料を持っていく。すると、鈴奈がレジにいた。
 「いらっしゃいませ」
 彼女は小さな声でお久しぶりですと言う。
 僕は無事だったの?と囁いて聞き返す。
 「はい。こちらに住所と氏名を書いてください」
 「住所?」
 僕は小さい音で家が襲撃されたことを説明する。すると彼女は3時間後にこちらに来てくださいと言った。
 「わかった」
 僕はそう告げ、その場を後にした。
 

 「ということで、すぐにホームセンターに向かわなくてはならない」
 僕は4人の前で説明する。するとミカエルがさっそく突っかかってきた。
 「そうですか。一応その鈴奈っていう人も疑った方が良くないですか?」
 この中に元敵がいるのにと言いたくなったが、それは規律に厳しいミカエルには伏せておいている。
 「疑ったって仕方がないよ。裏切りだったら僕が手にかけるだけだから」
 僕はメリラに脅しをかけるように言う。
 「頼もしい限りです」
 ミカエルは皮肉のように言葉する。
 「だから車を出していいか?」
 「いいですよ」
 リーナは了承してドアを開け運転席に乗る。
 「出発します」
 車を走らせ、そのホームセンターの近くまで行く。
 そしてしばらく待っていると、私服で鈴奈が現れた。
 「話をつけてくるよ」
 僕は車を降り、鈴奈に近づいた。
 「どうもカリヒさん。こちらの資料にこれからの標的が書かれています」
 2枚のファイルを渡された。この中に、位置情報が書かれている。
 「全部で8枚の用紙があります。標的と言ったのは、ISです」
 「ん?ISって?」
 「イスラミックステート。イスラム教徒によるテロ組織らしいですが、詳しくはわかりません。武器や食料の調達、金銭の確保はそちらを襲撃して凌いでください。もちろん敵は武装しているでしょう。お気をつけて下さい」
 「わ、わかった」
 僕はそれを受け取り、手を振って車に戻る。
 「どんな内容の話でした?」
 ミカエルは助手席から後部座席の僕に問う。
 「食料、武器、金銭の案内だ。リスク承知の」
 僕は取りあえずミカエルに見せた。
 「安心しました。彼女がもしも敵であったらと疑っていたのですが、私がただたんに臆病なだけでした」
 「どういうことです?」
 アーシャは3列目の座席から頭を乗り出しながら聞く。
 「この内容の情報はSRAしか持っていません」
 「ああ。だからか」
 「それに、彼女のコードネームを見てください」
 僕はそこに書いてあったサインを見る。
 スパイダーロータス。アルファベットでこう書かれてあった。
 「これがなんだ?」
 「彼女こそか、SRAの情報を管理している者です。
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