7話 天使のような死神(グリムリーパー)
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も1人なんだよな」
彼は今まで1人きりで戦うことが多かった。それは足手まといで仲間が要らないとか、他人に好かれない性格だという理由などではない。彼だけが生き残ったのだ。
彼は強い。1人でも十分と言えるほどに。しかし、彼の心は弱い。誰かがいないと心細くて仕方がない。
「俺とあいつは全然違うのかな?」
彼は薄々そう感じ取っていた。
「くそ!」
クロノスはマシロのことを思い出し、涙する。
カリヒが羨ましいと本気で思う。何故自分の身に降りかかるものが痛みなのか。カリヒのことを考えれば考えるほどマシロのことを思い出す。性格が似ているわけでもない。そもそもカリヒとあまり会話をしない。
クロノスの隣には死神が居る。彼にまとわりつき、彼に接したものをすべて死へと誘う。
「おっと。これ以上考えると次の戦闘に支障が出るな」
彼は一度気持ちを切り替える。
空港を出た僕たちは、トラックを近くの闇市に売り、その儲けたお金ででかいけどオンボロな車を買った。
「所謂ワゴン車ってやつですね」
アーシャは楽しそうな声を出しながら言う。
「これらな武器を隠す場所もあるし、移動もできるし、最低限の生活もできると思ってさ」
僕はこれの機能を言い訳のように説明する。第三部隊カラーズにいたときはボロボロが毎日だったのだが。一度、アメリカのアパートで生活をしてしまったら、少しの汚れも気になるくらいになってしまった。慣れというのは本当に恐ろしいと思う。
「カリヒさん。全部でこれだけです」
ミカエルは食品の資料と実物を見せる。ロシアの缶詰が大半を占めるが、水すら出ない場所であればこっちのほうが向いていたりする。
「全部で100個あります。1人一食1個として約1週間しか持ちませんね」
全員で4人だから一日12個減る。一週間で84個か。
「大丈夫ですよミカエルさん」
リーナは満面の笑みで僕らを見る。
「実は売ったお金より、買ったお金のほうが少なかったんです」
明細書と3枚のドルを見せる。
「明細書を見ると黒字は400ドルですね」
ミカエルはワゴン車に乗りながら言う。
「今からこの3ドルでカリヒさんに園芸用の肥料を買ってきてもらいます」
「なるほど!」
リーナはにっこり笑い、僕は3ドルを受け取る。
「ミカエルさん。もちろん園芸用肥料で爆発物の作り方を知っていますよね?」
「はい。知っていますけど…」
ちょっとおどおどしながら言う。
「専門はナイフなので」
僕は近くのホームセンターに歩いていく。近くといっても3キロも離れているので足が棒になるほど疲れる。
「はぁ。3ドルで一袋買えるのか」
2ドルと60セントと書かれている。一袋1キログラムもある。
これを
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