7話 天使のような死神(グリムリーパー)
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午前2時。クロノスはとあるアパートの3階の窓を眺めていた。何故かそこにカリヒが居ると知っていた。聞き込みをして、このアパートに居ることは間違えなく知っていたのだが、3階の部屋に居ることまでは把握しておらず、直感でその窓を眺めている。
登れそうな高さだな。彼は自然に浮き出た笑みと同時に、こんなことを思っていた。
クロノスはアメリカ軍から渡されたMP7をスーツケースから取り出した。このMP7サブマシンガンにはサプレッサーが取り付けられている。
『おい。クロノス。こちらは終わったぞ』
シャルラッハートは無線を飛ばし、工場の破壊の終了をクロノスに報告する。
『戻って来いクロノス』
クロノスはシャルラッハートに対し、吝かではない様子で答える。
「これから獣を狩りに行く」
そして無線のバッテリーを外し、通信機能そのものを切った。
彼はアパートの壁から10メートルほど離れ、駆ける。そして2階のベランダの下に左手をつき、体を前後に振り子のように体を3往復させ、跳び箱のように2階のベランダに登る。彼は30秒ほど息を整え垂直に飛び、3階のベランダの足元に左手をがっちり握る。そしてさっきと同じ容量で飛び上がる。
彼は呼吸をする前にその場の景色を確認する。
メリラが椅子に座り、手錠でも掛けられているかのように縛られていた。
彼は息を整えなおし、窓の鍵を確認する。すると細工がされていて、電線が伝わっていた。
彼は窓ガラスごとそれを撃ちぬく。
「来た!」
僕はスコーピオンと自作のクラッカーと持って窓が割れた音がなった部屋に行く。
リーナとアーシャも武器を持って僕に続く。
「動くな!」
僕は彼にスコーピオンを向ける。リーナはレミトンM870P、アーシャはスコーピオンを構え扉の後ろに隠れる。遊撃として留まってもらっている。
「よお。カリヒ」
クロノスはサブマシンガンを右手にもってメリラの向こう側に立っていた。そこにしかけた罠は3つ、1つめは10万ボルトを流す電流。2つ目はメリラの手錠を外すとベランダにしかけた自作の爆弾が起爆する仕組みの罠。最後は僕の腹に巻いた爆弾。これは僕がスイッチをおして起爆する。
勿論。そんなのはクロノスにはお見通しだろう。僕のバーサーカーモードの発動条件も、此処にクロノスの敵が4人いることも…
「さて、カリヒ。ちょっと聞きたいことがある」
「なんだ?」
クロノスは口だけを動かした。僕は敢えて添えている左手を外し答える。
「お前は誰だ?」
「僕はカリヒだ」
その一言だけでクロノスはすべてを悟る。何を答えても変わりなかった。クロノスは声色だけですべての事を把握出来るほど優れた思考力を持っている。
「できれば、カリヒとは敵対したくなかったな」
「あ
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