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浪速のど根性
3部分:第三章
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り合いばかりだったというのに肩で息をしている。
「あれだけ動き回ったらな」
「御前に合わせてな」
「体力でも負けんで」
 守はこう言って不敵な笑みを浮かべてみせた。
「フットワークとこれやったな。誰でもな」
「そやな。御前にはな」
「殆どの奴がその二つでは勝てへん」
 どうやらこの二つが彼の長所であるらしい。見たところそれ程大きくはなく腕も短い。しあkしその彼でも長所を活かしているのだった。

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